広州恒大の「オーナー」馬雲がリッピに伝言「9つの絶対」
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中国ではもはや「生ける伝説」となっている感もある、実業家の馬雲(ジャック・マー)。
彼が創設したIT企業の「アリババ」は、現在、アメリカでの株式上場を控えている。このアリババに投資しているのが日本の孫正義氏。中国での馬雲氏はまさに、日本における孫氏のような存在だ。
そんな馬雲氏が「もうひとりのオーナー」と呼ばれているのが広州恒大だ。
「もうひとりの」とは、登記上のオーナーは別にいるからだ。その登記上のオーナーである許家印氏がクラブを訪問し、馬雲氏からの伝言を伝えたという。リッピ監督らチームの代表がこれを受け取った。
内容は「9つの絶対」というもので、以下という。
1、絶対に生活は自律したものにする
2、絶対に厳しいトレーニングを自身に課す
3、絶対に監督の戦術戦略を信じる
4、絶対に強い闘志と意志を持つ
5、絶対に勇気を持って戦う
6、絶対に満足しない精神
7、絶対に前向きに
8、絶対に団結する精神
9、絶対に相手チーム、審判、サポーター、メディアを尊重する
ここ数試合、アウェイで負けたことで、チームの引き締めを行ったのだろうか。このタイミングでオーナーが強烈なメッセージをチームに突き付けた。
広州はこれで浮上のきっかけをつかめるだろうか。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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