清武がチームメート長谷部に言及「1日で…」
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日本代表としてブラジルW杯に臨む清武がインタビューに応じ、今季からチームメートとなった同じニュルンベルクに所属する日本代表キャプテン長谷部について語った。
新加入の選手にも関わらず、チームの選手が1日で長谷部を慕うようになったのを見て、「こういう選手になりたい」とまで思ったようだ。
海外においてプレーする上でなにより大切なのがコミュニケーション。
どれだけプレーがうまくても、一人でゴールや試合を決めることができるメッシやCロナウドでもない限り(もちろん彼らもそうだが)、チームメートとの連携がなければサッカーは成立しない。だが、連携は技術だけの問題ではない。息が合うというのは、パーソナルな部分も含むからだ。
しかも、コミュニケーションというのは、単に言葉だけの問題ではない。だから、言葉ができるようになればいいかというとそうでもない。そこに難しさがある。たとえば、シャルケの内田はドイツ語がそれほど得意ではないようだ(聞き取りはましだが話すほうが難しいと本人があるインタビューで語っていた)。だが、チームに溶け込み、素晴らしい連携を見せている。長友もそうで、長友の場合はイタリア語でザック監督と直接会話ができるほどだそうだが、チームにいち早く溶け込んだのは独特のキャラクターが要因だといわれている。みんなから可愛がられるキャラクターの持ち主のようで、スナイデルやカッサーノなど、かつてのチームメートが長友といい関係を築いていたのは有名な話だ。
そんな中、長谷部がわずか1日で、しかもチームメートから慕われるような姿を見せたことに、清武は驚いたのだろう。慕われるというのは、可愛がられるのとはまた違った形でのコミュニケーション。もしかしたら、日本というサッカー的にはまだまだ世界の中で後進国から来た選手にも関わらず、海外の選手から慕われるというのは、可愛がられることよりもすごいことなのかもしれない。
残念ながら降格してしまったニュルンベルク。
来季、ふたりの去就がどうなるかはまだ決まっていない。
もしも来季、違うチームになったとしても、きっと今季の長谷部の姿からたくさん学んだことだろう。
清武も長谷部も、W杯で出場し、活躍して、更なるステップアップとなる移籍先が見つかるといいのだが。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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