ライバルもアジア制覇をサポート!日程を変更へ
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※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
広州ダービーが日程変更!
広州富力の公式ウェイボー(中国版ツイッター)によると、5月10日に予定されていた中超11節の広州ダービー(広州恒大vs広州富力)を5月9日に変更したという。広州恒大が広州富力に持ちかけ、同意を得たうえで中国サッカー協会に申請。協会から正式に許可が下った。
広州富力にとっては、集客に大きく響く。
5月10日は土曜日。9日は金曜日だからだ。キックオフは20時だが、当然、平日より土曜日のほうが集客しやすい。ましてや今回はダービー。当日券を求める客足に影響が出るだろう(中超の試合で前売りが完売することはまずない)。
広州富力のウェイボーにははっきりとこう書かれてある。
「広州恒大のACLをサポートし、中国サッカーを再度輝かせるために」
再度とはもちろん、昨季に次ぐ広州恒大のACL2連覇を指す。そのために、同じ広州市のライバルクラブも積極的なサポートを宣言する。広州恒大への期待、ACLにおける中国クラブへの期待が感じられる。
1stレグはC大阪のホームで5月6日(火)。2ndレグは1週間後の5月13日(火)で、広州のホームだ。つまり、この間のリーグ戦において、広州富力が日程変更に同意することによって広州恒大をサポートするということだ。元々のリーグ日程だと、10日(土)に試合をすると、中2日で2ndレグを戦わなくてはならないが、9日(金)なら中3日。この差は大きいだろう。
C大阪は広州と言えども油断できない。なぜなら柿谷やフォルランを要するからだ。グループリーグ最終節でも山東のホームで2得点奪って逆転勝ちしている。広州がグループリーグで対戦した横浜FMのようにはいかないだろう。だが、攻撃力なら広州も負けていない。2ndレグでホームを戦えるアドバンテージがあるから、まずは1stレグで負けないこと。最低でドローに持ち込むこと。ドローでも、アウェイゴールを奪ってのドローならなおよし、だ
中超4チームの中から勝ち上がったのは広州恒大ただ1チーム。
中国サッカー界全体の期待を背負っている。
BEST16で負けるわけにはいかない。
C大阪を破ってBEST8に進むこと。
それこそが、何よりの「敵に塩を送る」サポートをくれた広州富力への恩返しになるだろう。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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