王者の強さを見せつけたバイエルン、そのプレーとは…
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欧州CLベスト8 2ndレグ バイエルン31マンチェスターU
先制点を奪うもすぐに追いつかれる。
これはメンタルに大きく影響する。特に、格上が相手の場合は…
ファーストレグでも同じような光景があった。
前半を00で終えて迎えた後半。セットプレーからユナイテッドが先制して均衡を破る。これはいける…と思った矢先、すぐにバイエルンがゴールを奪い返す。ファーストレグは11。
今回のセカンドレグでも似たような展開が待っていた。まずは後半12分にエヴラのゴールでユナイテッドが先制。均衡を破った。合計スコアはこれで21。このまま試合が終われば、ユナイテッドの勝利。だがもちろん、そこまで浮かれるユナイテッドファンはいなかったはずだ。なにせ相手はバイエルンで、彼らのホームゲーム。失点は覚悟のうえだ。
だが、まさかこんなに早く来るとは…
ユナイテッドのゴールからたった2分後。マンジュキッチのゴールで同点に。せめて、もう少し間をあけたかった。どれくらいか?ゴールが奪えず、バイエルンが焦りだすくらいまで。相手が焦ってくれば、こちらに有利。後半30分くらいまでユナイテッドがリードを保てていたら、試合展開は違っていたかも…しれない。
だが、そこがチャンピオンの強さだろう。
わずか2分で同点に追いつかれると、後半23分にトーマス・ミュラー、後半31分にはロッベンに決められ、万事休す。ユナイテッドは敗退した。
もっとも、バイエルン相手に今季のユナイテッドが勝ちあがれるとは思っていなかった。それだけに、ファースト、セカンドそれぞれで先制点を決めて「もしかしたら」と期待を持たせてくれただけでも、いい戦いをしたのかもしれない。
というか、ユナイテッドがここまで言われるようになってしまっている今シーズンは、やはり異常だ。今季は無冠が決定。来季は欧州CLを戦えないだろう。モイーズ監督の解任はあるのかどうか、わからないが、いずれにしろ、あの名門がこの凋落ぶりは尋常ではない。夏の補強も含めて、どのようにチームを立て直すのか。
今後はそこに注目だ。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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