香川ついに語った!今シーズンは香川にとって…
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「ここまで結果を残せないのは、自分のキャリアでも初めてのこと」
香川が某メディアのインタビューに答えた。
欧州CLはいよいよベスト16が今月から始まる。
香川は前半戦でも、どちらかというと「欧州CL要員」だった。プレミアでの試合出場が少ない分、欧州CLではスタメンにも名を連ねていた。
そしていよいよベスト16だ。
マンUと香川にとって、欧州CLの意味合いは前半戦とは大きく異なってきている。すなわち、カップ戦で敗退し、プレミアでも優勝が絶望視されている中で、残るタイトルは欧州CLしかないのだ。もっとも、リーグ戦のマンUを見ていて、欧州CLで優勝できるとは到底思えないが…
だが、だからこそ、ということもありうる。
残すタイトルはここしかない!という危機感がチームと選手を奮い立たせることもあるからだ。そして、ペルシーとルーニーが戻ってきたマンUなら、可能性がゼロではない。
さらに、香川にとっては欧州CLがより重要になった。なぜなら、リーグ戦では新たに加入したマタがレギュラーとして起用され、香川はヤヌザイ、ヤングの後のポジションとして監督に認識されていると思われるからだ。つまりは、リーグ戦での出場は、少なくとも今の状況では難しいだろう。実際、先週はベンチにすら入れなかった。
だからこそ、欧州CLが香川にとって、目下唯一の舞台ということになる。マタは今シーズンもうCLに出場できない。それならなおさら、香川にとって貴重な機会だ。もっとも、出場が約束されているとも限らない。ヤヌザイの後塵を拝するかもしれない。しかし、欧州CLのグループリーグで素晴らしいプレーを見せた今季、モイーズ監督はCLならチャンスをくれるかもしれない。しかも、マンUのベスト16の相手はオリンピアコス。もしもこれがバイエルンやバルサやレアルだったら、リーグで出場のない香川を起用しなかったかもしれない。しかし、相手が格下なら、香川の起用にgoサインを出しやすいはずだ。
ともあれ、香川は同じインタビュでこう語っていた。
「今の状況に打ち勝たないと成長はないと思います」
つまり、更なる成長を求めての残留であり、あくまでこの状況を打破していく覚悟なのだろう。
まずは、練習からしっかりとアピールして、オリンピアコス戦ではなんとしても先発を勝ち取ってほしい。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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