コロンビア代表ファルカオの「外傷的負傷」とはなにか?
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W杯のグループリーグ組み合わせが決定。
このブログのラジオ版を収録し、その中で解説をさせてもらった。
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このグループC、第一シードのコロンビア代表のエースでフランスのモナコに所属しているファルカオがクラブ監督との確執を報じられている。それも、「外交的負傷」という聞きなれない言葉だ。
だが、外交的負傷とは至極簡単なことで、要するに「仮病」である。
なぜ「仮病」と報じられているのか。
それは先月の試合の選手交代にあるらしい。
試合は00で進んでいたが、後半途中、モナコの監督はファルカオを下げて別のFWを投入。これにファルカオが切れたというのだ。開幕からゴールを量産してきたエースには強烈なプライドがある。しかも、交代で入った選手はまだ17歳というから、よりエースのプライドを逆なでしたようだ。
この日以降、ファルカオは監督に身体のいろんな場所の「違和感」を訴えるようになり、試合を欠場するようになったという。監督への無言のアピール。その手段としてファルカオは「仮病」を使っていると報じられているのだ。
エースストライカーは頻繁にこういった確執に見舞われる。
エゴイストでなければ世界トップレベルでゴールを量産することなどできないのだから、ある意味では正常だ。交代を喰らって納得して下がるのではなく、なぜおれを代える!おれは結果を出しているじゃないか!おれ以外の選手を代えろ!このくらい強烈なIDをもった選手はある意味ですごい。問題ばかり起こすのもどうかと思うが、やはり強烈なIDとゴールへの執念は他を凌駕する迫力がある。
日本にとってやはり恐ろしいFWだ。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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