どっちが本音？ザックは組み合わせを重視してるか、してないか
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「抽選会は重視していない」
来年のブラジルＷ杯の抽選会のため、日本を発ったザック監督。報道陣に対して、まずは冒頭のように答えた。
しかし、その後、さらに話を聞いていくと、
「コンフェデはくじ運がよくなかった。今回はそれよりもよければいいね」とやはり組み合わせを重視しているかのように答えた。
一見、矛盾しているようにも思えるが、ザックの真意はこうだ。
「抽選会は重視していない」と答えたのには理由がある。それは、「たとえどの国が相手であろうと、日本は自分たちのサッカーを貫く」という姿勢だ。相手によってメンバーを代えるようなことはしないとも言った。
しかし、同時に「新しい国と戦いたいから、これまで指揮した3年間でやったことのない相手と同組になれれば」とも語り、そういう意味で「くじ運もコンフェデより良ければいいね」とのことだ。
だが、本音では、ブラジルとやりたくないというのはあるだろう。
メディアにすべての本音を語るとは思えない。第一シードならブラジルよりはスイスのほうがいいだろうし、欧州もイングランドやイタリアよりはギリシャのほうがいいと思うのは自然なことだ。
日本の「くじ運」をゆだねられたザックは、果たしてどんなグループに日本を導いてくれるだろうか。楽しみだ。
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小松英之（こまつひでゆき）
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一（当時）、静岡学園などの試合を見て育つ。Ｊでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア：マンＵ（香川在籍時）、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ：バルセロナ
セリエ：ユベントス、ローマ。
ブンデス：ニュルンベルク（長谷部、清武在籍時）、ハンブルガーSV
【中国Ｃリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
０８年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
０９年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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