本田がザックと激論。練習後に。
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それは練習後に起こった。
14日の親善試合・ウルグアイ戦に向けて練習した日本代表。練習後には、本田がザックに話しかけ、激論に発展した。内容は相手の布陣が変わったときのプレスのかけ方についてだったようだ。20分間も論じ合っていたというのだから、かなり細かく議論したようだ。
この本田のメンタリティーに学ぶべきものは多い。
まず、そもそも、監督と選手が激論を交わすという文化そのものが日本には少ない。たとえば、ドイツでは小学生ですら、監督の指示に対して「どうしてそういう動きをすべきなのか?」と質問するという。そして、納得しなければ、小学生でも監督の言うとおりプレーしない、あるいは消極的にプレーするという。小学生ですらこれなのだから、いわんや、プロ選手は、である。
海外で生き抜いていくためには、自己主張は欠かせない。
そういう意味で、日本でプレーする選手、特に若く、東アジア杯のメンバーなどは参考になるのではないか。
もちろん、本田だからこそできるということもある。
代表での地位と実績と影響力。そういったものがあってこその激論だが、ザックもイタリア人。選手個人が主張することはザックにとっても当たり前のこと。何も本田並みに激論する必要もない。リスペクトしつつも、自己主張をぶつけていけばいい。それがまた信頼と納得を深める。
明日のウルグアイ戦では、欧州組もいるが、むしろ東アジア杯のメンバーがどれだけ起用され、どれだけ世界の強豪相手に戦えるか。
そこに注目したい。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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