皮肉を言うつもりはないが…日本に感謝
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
東アジア杯 日本33中国
中国にとっては、たとえ相手が二軍のような選手構成であっても、それでも、日本という高い壁に挑んだのだから、33の引き分けは評価できる。
「私がもっともうれしかったのは、31とリードされてからもあきらめず、チームが団結して、最後に追いついたことだ」という代理監督を務める傅博監督の言葉がなによりもそれを物語っている。
文章を書いていて、あるいは、日常会話でもそうだが、時に、事実をありのままに言うと、相手には皮肉に聞こえてしまう場合がある。
この試合もそうだ。中国にとっては、いい試合をしたし、日本相手に13から追いついたことは、審判の判定が有利であった(特に二本目のPK)ことを差し引いても、素晴らしい。また、3点目は非常にきれいな形からのゴールだった。
はっきりいうと、中国代表に自信をもたらしてくれた戦いが今日の試合だ。そういう意味では、日本に感謝しなければならない。
だがもちろん、この言い方は日本にとっては皮肉にしか聞こえない。
だが、そう言われても仕方ないだろう。今日のような試合をやっていては。
これで日本代表にも火がついただろう。
次の豪州戦に期待である。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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