焦る本田と急がないミラン
(小松英之が音声で振り返るメキシコ戦はこちらから)
本田のミラン移籍についての記事が連日報じられている。
ある報道では、本田は自分の去就を早く決めたい意向があるらしく、7月中旬までに移籍したいとのことだ。
しかし、ミランは焦らない。
あくまでも、現有選手の放出がない限り、新たな選手の獲得はないという構えだ。
ミランは本田の移籍に200万ユーロを準備しているという報道もある。だが、CSKAが要求している金額は最低でも700万ユーロといわれる。ミランにしてみたら、現有選手を放出しない限り、新選手の獲得に回す資金がないのだろう。果たして、放出候補とされているロビーニョやボアテングを放出すれば、その資金を本田に回すのだろうか。
いずれにしろ、7月中旬に決めたい本田と、あくまで現有選手を放出してからというミラン。この点ではお互いに食い違っている。
本田の去就から、まだまだ目が話せない。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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