「ミラン本田にオファー」の報道もミランの反応は…
(小松英之が音声で振り返るメキシコ戦はこちらから)
本田の周辺が日々、騒々しい。
一番冷静なのは本田自身か。現在、日本でオフ期間をすごしている本人は、東京で自身がプロデュースを手がけるサッカースクールで子供たちとプレー。待ち構えた報道陣には何もコメントしなかった。
イタリアと日本の一部メディアで「ミランが本田へオファー」という記事が踊った。ご丁寧に予想年俸まで記載されていた。これまでもいろんなクラブが取りざたされてきたが、ミラン級のビッグクラブが、しかも「オファー」というところまで報道がいったのは、初めてではないだろうか?
ただし、ミラン側はこの報道を否定。
同クラブは非常に冷静で、ガッリアーニCEOが「売却がなければ、獲得もない」と発言。本田にオファーを出すよりも、現有選手の売却が先であるとの見方を示した。
ただし、これは「本田へのオファーを現段階では出すはずがない。それは売却がまだ成立していないからだ」という風にも取れる。本田に限らず、すべてのこの夏での獲得については、売却が先であるということだ。
では順序からいけば、まずはミランから誰かが放出されるのを待たなければならない。ボアテングが最有力の「放出候補」だが、同選手へのオファーはまだないという。
焦る気持ちを抑えて、報道に振りまわれずに、まずはミランからの「放出」のニュースを待ちたい。本田へのオファーに期待するは、それからだ。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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