必然的勝利を証明したドルトムント
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
ドルトムント41レアル
ドルトムント0ー2レアル
2戦合計43でドルトムントが決勝へ進出した。
偶然や勢い、一時の幸運だけではない。
実力的勝利。
今日のセカンドレグでも、チャンスを決めていれば、ドルトムントの「完勝」であっただろう。それくらい、ベルナベウの試合でもドルトムントの強さは発揮されていた。ドルトムントが決定機をはずしたがゆえに、終盤のレアルに「もしかしたら」という期待を与えた。だが、レアルの反撃も開始が遅かった。前半までに1点も取れなかったことが痛かった。
マンU、ガラタサライを撃破し、勝ちあがってきたレアルに勝利したのだから、ドルトムントはまさに決勝進出にふさわしいチームだ。今日の試合は危うく03にされそうになったが、それも相手がレアル、しかも相手のホームということであれば、納得できる。レアルほどのチームがそうやすやすと勝たせてくれるはずがない。しかし、それをなんとか押え切って勝った。これは、一時の幸運や勢いだけではない。自力と地力で勝ちあがった。そんな強さを証明するドルトムントの準決勝だった。
さて。
気になるのは決勝の対戦相手だ。大方の予想ではドイツ勢同士の決勝となっている。どちらがきても、下馬評的にはドルトムントの不利であろう。しかし、決勝は一発勝負。中立地。何が起こるか分からないサッカーにおいて、ドルトムントがこれだけの実力を見せつけたのだから、ドルトムントの優勝ももちろんありうる。
香川もきっと喜んでいることだろう。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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