欧州CL4強決定。優勝を占う
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
欧州CL今季の4強が出揃った。
それにしても、今年も波乱万丈の欧州CL4強だ。
まずはなんといっても、ドルトムント。BEST8で激突したマラガの監督は「我々が勝ち越して以降は審判がいないも同然だった」と語れば、同オーナーは「これはサッカーじゃない。人種差別だ」と発言。ドルトムントのロスタイムでの2得点で逆転という神がかり的な展開に、審判の誤審が関わり、物議をかもし出している。しかし、いずれにしろドルトムントがBEST4へ。
そして優勝候補ナンバー1のバルサは苦しみながらやっとここまできた。BEST16では1stレグでミランに02と敗れる苦しい展開。2ndレグでカンプノウで大逆転激。さらに、BEST8ではPSG相手にこちらも苦しんだ。ベッカムが先発し、堅守からベッカム経由のイブラでカウンターという展開で善戦したPSG。2戦合計は33とドローだったが、アウェイゴールでバルサが勝利。しかし、最後までバルサを苦しめたPSGの強さは目を見張るものがあった。
レアルはBEST16で早くもマンUと対戦し大一番を迎えていた。ナニの退場という疑惑の判定があったものの、優勝候補の一角マンUを撃破。香川が欧州CLで見れなくなったのは残念だが、BEST8ではレアルはガラタサライ相手に強さを発揮。BEST4に進んだ。マンUと香川が見れない分、レアルにはいい試合を見せてほしい。
そして、私が今季こそ優勝するであろうと予想するのがバイエルンだ。これまで、圧倒的な強さで勝ち上がってきた。しかし、アーセナル、ユベントスと、決して勝利が当然という相手ばかりではなかった。それでも強さ、特に攻撃力は圧倒的だ。
こうなったら、欧州CL決勝の舞台でクラシコを見たい気もするし、バイエルンには今年こそリベンジを果たしてほしいとも思うし、いやはや、恐らくこの4強の中では一番優勝予測をする人が少ないであろうドルトムントもせめて決勝まではいってほしい…と、いろんなパターンが描けて面白い。
ただ、私の中では去年の決勝の映像がまだ鮮明に残っている。バイエルンのあの負け方は悔しすぎた。チェルシーを応援していた私も気の毒だったくらいだ。だからこそ、今年こそ、バイエルン。
まずは準決勝のカードに注目だ。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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