【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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岡田杭州がホームで完勝。今季を占ってみる

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

昨日。

岡田杭州がホームで広州富力と対戦。見事31で勝利を飾った。

杭州の注目選手は高迪。

山東魯能から移籍してきたこの選手が、開幕戦、そして昨日と開幕から2戦連続ゴール。開幕戦はせっかくの高迪のゴールをチームは最後まで守れず11と引き分けたが、昨日は31と快勝。素晴らしい試合だった。

これで開幕から2試合を終えて、岡田杭州は1勝1分。ホームで2連戦だったことを考えると、2連勝できなかったのが痛いが、決して悪い結果ではない。ここで、今季の岡田杭州を占ってみよう。

まず、Cプレミアは全16チーム。1シーズン各チームがホーム&アウェイで戦い、全部で30試合行われる。上位4チームがACLの出場権を獲得。下位2チームが降格となる。(ただし、ここ数年は八百長騒ぎで通常のルール通りに昇・降格が行われていないが…)

昨季の岡田杭州は16チーム中13位。勝ち点は36。

降格圏内の15位が30だったことを考えると、あわや降格というラインだった。一方、優勝した広州恒大は勝ち点58。なお、ACL圏内ぎりぎりの4位の貴州が45。この数値から見るに、確実にACLに出場するためには勝ち点50は欲しい。なお、優勝するには、60近くの勝ち点が必要となる。

ここで、勝ち点を試算してみよう。

まず、岡田杭州がホームでの15試合を全部勝利したとすると、それだけで勝ち点は45。ACLに大きく近づく。つまり、ホームでいかに勝ち点3を稼げるかだ。実際には開幕からのホーム2連戦を1勝1分で終えた岡田杭州だが、このペースでいくなら、15試合のホームゲーム中、7試合を勝利、8試合を引き分けとすると、勝ち点は29。ACL圏内まであと16の勝ち点が必要となる。もしも15試合あるアウェイを全部引き分ければ勝ち点44。ACLが見えてくる。

次に、岡田杭州の昨季のホーム、アウェイ、それぞれの戦績を見てみよう。

ホームゲーム15試合中、

勝ち 3試合(20%)

分け 7試合(47%)

負け 5試合(33%)

アウェイゲーム15試合中、

勝ち 6試合(20%)

分け 2試合(47%)

負け 7試合(33%)

これを見てもわかるようになんと、アウェイでの勝利のほうが、ホームよりも多いのである。しかも、倍である。もしも、ホームでの引き分け7試合のうち、3試合に勝利していれば、つまり、ホームでの勝ち数がアウェイと同じ6試合であったなら、勝ち点は42(実際は36)。それでもACLには届かないが、しかし、ACL圏内争いには参加できる数字だ。

アウェイに強いというのはいい傾向だ。優勝やACLのためには、敵地でも勝ち点をしっかり稼げなければならないからだ。岡田杭州としては、今季はやはり、ホームでの勝ち数を増やすことだろう。開幕戦は、勝てた試合だったが、最後まで守れなかった。ああいう試合を勝ちきることで、昨季は引き分け数が7だったホームの試合で、勝ちを積み重ねることができる。その先には、ACL圏内が見えてくる。

その意味でも、山東魯能から移籍してきた高迪がしっかりゴールという結果を出しているのはいい状況だ。試合を「勝ちきる」ためには、「ここで一点ほしい」「ここでとどめを刺しておきたい」という時のゴールが必要だからだ。

次節はアウェイで天津。

その次はホームで上海申花

いずれも中堅クラスだが、トップクラスのチームではない。勝ち点を積み重ねるチャンスだ。

今季も岡田杭州に注目だ。

<筆:小松英之>

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