浦和に新たな強敵が現る
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
ここ最近ではマンUの香川がプレミアリーグでこれを達成し、非常な話題となった。そして先週末。中国でもある選手がハットトリックを達成して突如、その名を中国中に知らしめた。
エルクソン。ブラジルの選手だ。
所属は広州恒大。3月16日のCプレミアリーグの試合で見事、ハットトリックを達成。チームを30の勝利に導いた。
このエルクソン。
広州恒大では第四外国人である。同チームにはコンカ、バルデス、ムリキという3名の強力なアタッカー陣がおり、それに次ぐ第四外国人助っ人なのだ。Cプレミアでは、1試合に外国人は「3+1」。3は国籍を問わず、1はアジア人枠。となると、広州恒大のレギュラーの「3」枠は上記三人であり、エルクソンは常に試合出場機会があるわけではない。
だが、この日先発したエルクソンは見事な活躍を見せた。
1点目。
ゴール前でオフサイドぎりぎりでパスを受けると、そのままドリブルで持ち込んでGKの動きを冷静に読んで右足でゴール。シュートも技ありの柔らかいタッチで、テクニカルなシュートだった。
2点目。
右サイドからのクロスを左足で強烈ボレー。テクニックとパワーを見せ付けた。
3点目。
コーナーキックからのヘディング。上体を後ろに移動させながらの見事なヘディング。セットプレーからも得点した。
しかも、この試合の相手は昨季2位で現在、ACLを戦っている江蘇である。このチーム相手に、ホームとはいえ、30の完勝。さすがは広州恒大である。(もっとも、江蘇はあわや同点ゴールというシュートがポストに当たるなどアンラッキーな部分もあったが。あれが決まっていれば、流れは違っていた)
この広州恒大とACLを戦っているのが浦和である。
前節はホームでムアントン・ユナイテッド相手に41と快勝したが、2月のACL開幕戦ではアウェイで広州に03と敗れている。韓国の全北も合わせて上位2位以内を目指す浦和にとって、広州に現れたハットトリック選手は脅威だ。ただでさえ、コンカ、バルデス、ムリキという3名の強力なアタッカー陣にやられっぱなしだった広州でのアウェイ戦。次は浦和のホームで広州と戦うのだが、たとえコンカ、バルデス、ムリキの中から怪我人やコンディション不良の選手が出ても、第四外国人にはまだエルクソンがいるのだから。
そういう意味では、先週末のエルクソンのハットトリックはは、浦和のみならず、グループFの他3チームに対しても大きなプレッシャーを与える活躍だった。
<筆:小松英之>
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!