【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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岡ちゃん中国で尖閣の煽り…無観客試合

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

無観客試合と聞いて思い出すのは、ジーコ監督時代の日本代表が、ドイツW杯のアジア予選で北朝鮮と第三国で戦った試合だ。それがまさか、こんな形で起きようとは。

今シーズンから中国プレミアリーグ杭州緑城を率いている岡田監督だ。なんと、国内リーグ戦が反日の煽りを受けて無観客試合となった。

なんという巡り会わせか。

9月18日といえば、「満州事変」発端の日として中国では「国辱の日」とされている。満州事変が起きた場所は、遼寧省。岡田監督が無観客試合を余儀なくされた相手は、まさにその遼寧省省都である瀋陽を拠点にするクラブ、遼寧宏遠。試合が行われた日は9月22日。よりによって、「国辱の日」に一番近い試合日が、その「国辱」事件が起きた場所をホームとするクラブだったのだ。

試合はお隣の河北省に会場を移して行われ、結果は04で杭州の大敗。遼寧宏遠には、日本人監督が率いるチームにホームで(実際には隣の省に会場を移したが)絶対に負けられない、といったところだったのであろう。

試合会場が移動したのは、もちろん、安全面を考慮してのことだ。

サッカースタジアムには1万人に迫る群衆が集まる。そんなところで、国辱の日に、日本人監督率いるチームに地元チームが負けてしまったら、何が起こるかわからない。それでなくとも、全国的にデモが起きているのだから。

地元公安局とCリーグの岡田監督及び杭州クラブへの安全面の配慮であろう。

ちなみに、私は「国辱の日」に所用で北京にいた。

市内では日本語を話して歩ける雰囲気ではなく、日系のコンビニは自主的に営業停止。日本料理屋も看板をシートで隠すなど、物々しい空気であった。

4失点での大敗は痛いが、何より、岡田監督始め、杭州クラブ関係者が安全でいられたことが、なによりだ。

<筆:小松英之>

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