本田技術論は語らず「気持ちくらいがちょうどいい」
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
本田はビッグマウスなどではない。クレバーなのだ。
日本代表の試合を終えてロシアへ戻る際、報道陣から技術について質問されたが、答えなかった。理由は、中途半端に語れる内容のものではないからという。
「気持ちくらいがちょうどいいでしょ」
そう語り、精神論を披露するだけにとどめた。
本田の語る精神論とは、ハングリー精神だ。
他の代表選手の意識について聞かれると、「コントロールできない」と話し、「しかし、意識の高さは感じる」と語った。
こういったコメントから、マスコミに巻き込まれて無駄な論争に巻き込まれないように、それでいてチームの選手を信頼するメッセージをさりげなく発するあたりがクレバーなのだ。
代表選手はもはや単なるサッカー選手ではない。
タレントでもある。だからこそ、キャラクターやコメントが求められる。本田、内田、吉田などは、非常にわかりやすいキャラクターを(メディアの前では)見せており、タレント性すら感じる。
思えば、ジーコ監督時代は、中田英の発言や、彼が一人だけ際立った存在(のようにマスコミが見せていた)せいで、チームの不和までささやかれた。それはメディアによる煽りを受けて過激さを増し、団結を失ったのか、素晴らしいタレントをそろえて臨んだドイツW杯は惨敗した。
だから、コメントひとつも非常に重要なのだ。
マスコミ対応もおろそかにできない。
そういう意味で、本田のクレバーな対応を見ていると、安心できる。
<筆:小松英之>
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