中超ウォッチャー009:岡田監督に笑顔戻る
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
このカードは、筆者にとって心境複雑な試合である。
杭州は去年まではまったく無関心であったが、もちろん、今季は岡田監督が指揮を取るということで、俄然、注目している。
私個人的には上海申花のファンである。中超をチェックし始めた時期に上海に住んでいたからというのが大きな理由であるが、今年はアネルカの加入もあり、こちらも依然として注目。
そして、山東魯能である。
このクラブとは、関係者と親しくさせていただいている。
コーチのお宅にお邪魔して、食事をいただいたことも。
そのコーチの奥さんは日本に留学経験があり、日本語が堪能ということもあり、親しくさせていただいた。
2008年のリーグ優勝時には、日本人として初めて、同クラブの優勝記念パーティーに招聘していただいた。
2009年のACLでは、様々にサポートもさせていただいた。
それだけに、もちろん、上海と同じくらい、いや、関係者と親しくさせてもらっているという意味では、上海以上に応援しているのが山東魯能なのである。
その魯能と岡田監督率いる杭州の対戦カードなだけに、心中は複雑である。
ただ、このカードにはもうひとつ特徴がある。
それは、お互いにユースの育成に力を入れているクラブということだ。中国リーグの中では「2大ユース育成クラブ」といってもいいだろう。
首位を走り、ACLでも柏を下すなど注目を浴びている広州垣大は、ユース育成よりも目先の勝利にこだわり、大金をはたいた大型補強により好成績を収めている。現在、7勝1敗1分と圧倒的な強さを誇っている。
中国全体が育成型よりも即戦型である中、この2チームは非常に貴重なクラブである。そういう意味でも楽しみなカードである。
岡田監督は試合後、
「我々はアウェーで、相手は強豪ということで、しっかり守ってカウンターという戦術を選びました。アウェイでは勝ち点1を取れればいいという期待であったのが、最終的に3取れたので、もちろんとても喜んでいます」と語った。
この結果、山東魯能は2勝3敗3分の12位。
杭州緑城は2勝4敗3分の14位。
(全16チーム)
山東魯能はCリーグ最多優勝を誇る強豪。こんな成績はふさわしくない。更なる巻き返しを期待したい。
そして、杭州緑城は「長期的な若手の育成」というクラブ戦略と「今季の成績」という目前の課題の舵取りを、岡田監督がどう取っていくのかに注目だ。
中国サッカーは、おもしろい。
<筆:中超ウォッチャー小松英之>
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