五輪にオーバーエージは必要か?
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
いよいよ五輪を迎えるにあたって、毎回取り沙汰されるのが「オーバーエージ枠」だ。果たして、日本の男子五輪代表にオーバーエージ枠は必要あるだろうか?
正直いって、予選を戦ってきた選手にとっては、必要ないのではないか。予選突破によって、チームは大きくひとつにまとまった。選手間の信頼、絆も深まったであろう。そこへ、実績がある選手とはいえ、本大会にだけ別の選手が入ってくるのだ。単純に、オーバーエージの選手が加入することによってレギュラーを奪われかねない選手などは、歓迎しないだろう。
それに連携という一面もある。
一朝一夕にチームに溶け込めるわけではないのだ。
だが…
オーバーエージ枠をうまく利用できれば、即戦力として戦力がアップすることもありうる。実際、他国は当たり前のように使ってくる。北京五輪でもそうだった。日本の場合、北京のときは遠藤が選ばれていたが直前で病気になり辞退。結果、オーバーエージ枠は採用されなかった。
その時は「なぜ遠藤の代わりにオーバーエージを使わないのか」と批判が出て、かつ、本大会でグループリーグ敗退という散々な結果に終わると今度は「オーバーエージを使わなかったからだ」と批判が出た。
要するに、オーバーエージは「難しい」のである。
使えば必ず強くなるのだったら「必要かどうか」の議論すら出ないだろう。だが、すでに述べたように、使い方を誤るとチームに不和が生まれ、連携でミスを連発する恐れもある。
さらに、今回の五輪ではオーバーエージでなくとも、香川と宮市を選出するのかどうかという注目点もある。二人とも23歳以下である。だが、予選には出ていない。
関塚監督及び日本協会の判断や、いかに。
<筆:小松英之>
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