本田移籍から見るロシアとイタリアの文化の違い
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
まずは対話を。フレキシブルにいきましょう。それがイタリア流か。
片や、こちらの条件を満たしてからが、真の対話開始だ。それがロシア流か。
本田の今冬におけるラツィオ移籍は、多くのファンのため息と共に破綻した。
CSKAは果たして選手をがんじがらめにする強硬でお堅いクラブなのか。はたまた、それがロシア流なのか。
個人の裁量やクラブのバックグラウンドによって大きく左右されるため、一概に国の文化で割り切れないことを大前提とするが、やはりビジネス交渉の上でも文化の違いは存在するであろう。
だが、ラツィオは決して本田獲得を楽観視していなかった。
むしろ、ラツィオ関係者の本田に対する期待や評価の高さをメディアが取り上げ、あたかも本田の移籍が確定したかのような内容で報道したのが大きな期待からどん底へという失望をもたらした。
現に、1月末時点であるメディアが本田移籍成立の報道を流すと、ラツィオ関係者は「驚いている。まだ確定していない」と語った。
ラツィオのロティート会長は、「交渉破綻の原因は支払い回数ではない。経営難を招くような金額では、オファーは出せない」と語った。
とどのつまり、やはり移籍金だったのだ。
CSKAは16億円を譲らず。
ラツィオは経営上、12億以上は出せず。
やはり最後までここがネックになった。
ラツィオは今夏も再度、本田獲得交渉に臨むと今のところは語っている。果たして、夏には移籍できるかどうか。
注目だ。
<筆:小松英之>
BEE Football Spiritは「上海をサッカーの街にするプロジェクト」をサポートします!