長友&マイコン比較報道をどう受け止めるか
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
イタリアの『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙が先日、インテルの報道に際して長友をひとしきり評価したあと、「(だが)右サイドの本物のマイコンは次元が異なる」と書いた。
この内容は日本でも報道された。
この記事をどう取るか。
中にはマイコンと比べられる時点ですごい!という評価もあれば、はっきりとマイコンとの違いを指摘されて悔しい!という反応もあろう。
私がこの記事を目にしたとき頭に浮かんだのは、長友がインテルに移籍を決めた際、オシムと中村俊輔が似たような評価をしていたことだ。
オシムいわく、「日本人選手がインテルでプレーできることは奇跡」
俊輔いわく、「インテルでプレーできる時点で、もう成功」
それだけ壁が高かった、真の「トップクラブ」への移籍を果たした長友を、ふたりはこう賞賛したのだ。
そして、現在、長友はマイコンと比較され、劣るといわれている。
この報道はつまり、長友の進化だ。
「クラブに入れただけで奇跡」から、「マイコンに比べればまだ劣る」なのだ。もっといえば、いよいよ、世界一の「サイドバック」という本人が公言してやまない目標に、周囲も含めて具体的に一歩踏み出したということだ。
FC東京やチェゼーナ所属のサイドバックが「目標は世界一のサイドバック」と語ったところで、取り上げるのは日本紙だけだ。だが今は、イタリア紙が、名実共に世界一のサイドバックであるマイコンと比較して報じるまでに至ったのだ。
まさしく、シンデレラボーイ。
マイコンが故障中の今、どんどん成長して、更なるアピールをしてほしい。
<筆:小松英之>
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