【小松英之試合レビュー】イングランド00アルジェリア(グループC)
小松英之【連載】海を越えたピッチからの便り
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【小松英之による試合レビュー】
2010年6月18日 グループC イングランド00アルジェリア
イングランドどうしちゃったの!?
これが世界のサッカーファンの感想だろう。
初戦のアメリカ戦はGKグリーンのミスでドロー。初戦であり、このグループの最大のライバルであるアメリカという要素から判断すればまだ許容範囲だった。しかし、この試合は違う。
第二戦目に入り、しかもこのグループで一番勝ち星を計算できるアルジェリアからゴールを奪えなかったのだ。アルジェリアもよく守ったことは確かだが、神がかり的な守りだったわけではない。イングランドの攻撃陣がきちんとゴールを奪えなかった、それだけの話だ。
メッシと共に世界が待ち望むルーニーのゴールが見られない。時には中盤まで下がってボール回しに参加するのは元々ルーニーのプレースタイルだが、こうゴールが決まらないと、そのプレーすらルーニーの苦悩に見えてくる。チームがうまく機能しないから自分が中盤まで下がって…という風に。
イングランドはこれで2分となった。第三戦はスロベニア。アメリカ戦で素晴らしい戦いを見せ、グループリーグ突破が見えてきただけに、スロベニアは勢いがある。そのスロベニアを実力どおりきっちり破って、イングランドはグループリーグ突破を決めたい。
presented by BEE Football Spirit
筆者紹介:小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。中国語教師。龍飛中国語会話スクール名誉講師。サッカー専門サイト「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 Cリーグ武漢光谷のスポンサー募集窓口担当。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは家にも行ったことがあるほどの仲。張コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。