日本代表:課題はカウンターへの対応
きれきれエトー4ゴール!
なんだこのカーブは!デルピエロ!!
13日、キリンチャレンジカップ日本対シリアの試合がホムスタ神戸で行われ、日本が3-1でシリアを下した。
さて、メンバー的にも対戦相手的にも正直19日カタール戦のシュミレーションとはいかなかったこの試合。長友の代表初ゴールや中沢の代わりは誰なのかの見極めはできたであろうが、それ以上は特に収穫はなかったように思える。
しかし、やはりこれまでと同じ課題が見えた。
それは相手カウンターへの対応だ。
W杯最終予選第1戦・バーレーン戦での1失点目、そして第2戦ウズベキスタン戦での失点。これらに共通する課題だ。
ボールを奪われた後、サイドから仕掛けてくる相手に対して、ボールホルダーへのプレッシャーと、中央で待つ相手選手へのマークが手薄になる。
昨日の試合では最終的にPKを許してしまうが、やはりこれと同じ課題が見え隠れしている。特に、カウンター(もしくはカウンター気味に)相手が日本の左サイドから攻めあがってきたときに、中央もしくは逆サイドから中へつめてくる相手選手への対応の遅さだ。
日本は右サイドバックの内田の積極的な攻撃参加が一つの攻撃の形。内田が上がったときにできる内田の裏のスペースへのケアーはボランチとセンターバックできっちりこなされている。ここには問題がない。
問題は、内田が上がった後に、内田とは逆の左サイドから攻め込まれたときの対応だ。よほど早く鋭いカウンターでない限り、相手のカウンターに対して日本のゴール前で数的不利になることはまずない。しかし、中央で相手選手をケアするときに、マークがどうしても1歩遅れてしまうこと、或いは逆サイドへの意識がまったくなく、中へ詰めてくる相手選手を完全にフリーにしてしまうことがある。
昨日の試合では後者が出た。日本の左サイドを攻めあがってきたシリアに対して、日本は中央に人数を集めるが、内田は逆サイドにいた選手にまったく気付いていなかった。幸いそこへパスが出ることはなかったが、もう少しレベルの高い相手であったらその「ドフリー」の選手へパスがわたっていただろう。そうなれば、日本は「完全にDFを崩されて」失点していた、かもしれない。
相手チームは当然日本の試合を見て研究している。いつまでもこの形で失点を繰り返すようでは、相手に「日本の失点の形」を示しているようなものだ。ただでさえ決定力不足で得点力に疑問符がついてるうえ、失点の形まで相手に献上していたらW杯本大会出場が心配だ。
筆者紹介:
小松英之(こまつひでゆき)。静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。中国のプロサッカーリーグであるCリーグの観戦多数。
また、中国女子サッカー代表のコーチを務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは今年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。
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