【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

カップ戦の”手抜き”プレミアでも発生?

マンUを沈めたナスリ(アーセナル)の2発!

この日の主役は復帰のフェルナンド・トーレスではなくロビー・キーン

イグアイン(アルゼンチン)がひとりで4ゴール叩き出してレアル辛勝!

12日、イングランドリーグカップ4回戦が各地で行われ、チェルシーがなんと2部のバーンリーに破れてしまった。試合は1—1からのPK戦にもつれこみ、チェルシーが破れた。

つい先日もレアル・マドリーがスペインの国内カップ戦で3部のチームを相手に敗れる波乱があった。日本では天皇杯でJ1の大分と千葉がやりだまにあげられた。

どうしてこのようなことが起こるのだろうか。

それは単に控え組や若手の選手を出したからだけなのか。

今回の場合、チェルシーがどれだけ本気でカップ戦を戦っていたのかは不明だが、アジア以上にクラブチャンピオンズリーグが重視されるヨーロッパは少し日本とは事情が違う。事実、選手の中にはリーグ優勝よりもチャンピオンズリーグ優勝に価値を置いていることを明言する者もいる。

そもそも、明らかな格下との試合では選手のモチベーションも違うだろう。例えば現在チャンピオンズリーグのグループリーグを戦っているチェルシーだが、同組みにはローマ、ボルドーなどがいる。価値ある大会で、しかも出場チームはどこもヨーロッパのリーグ成績上位チームなのだ。モチベーションが上がらないはずがない。

一方、そもそも大会自体にそれほど価値を置いていない(もしくは見出せない!?)カップ戦で、しかも対戦相手は国内の明らかな格下。これでは控え組みや若手の選手といえども、本能的な闘争心を燃え上がらせるような激しいモチベーションが上がってこなくても致し方ないか。

プロである以上、出場するすべての公式戦はただ勝つことを目指して真剣にプレーしなければならないのは当然だ。しかし、ヨーロッパや南米の選手などは比較的合理的な考え方をする人種だ。割に合わない仕事を精神論や浪花節でねじ伏せてでも仕事をする「勤勉な」日本人とは人種が違うのだ。

もちろん、欧州主要リーグの、しかも強豪チームで活躍するほどの選手(控え組含む)だったら、体調だけでなく”モチベーション管理”も含めた自己管理はしっかりできるだろうし(中にはプロの自覚が足りなすぎる選手も一部いるが…)、監督やチームスタッフだって選手のマネージメントは一流だ。

しかし、何が起こるかわからないサッカーの試合において、流れを変えるちょっとしたワンプレーや、ゴールが決まるほんの一瞬の判断など、ミスが許されない極限の緊張と瞬間の判断が常時求められる状況下では、ほんのわずかなモチベーションの低下がプレーの「手抜き」を生む場合もある。

そんなわずかな「手抜き」が格下に付け入る”スキ”を与えてしまうことがよくあるのだ。でなければ、どうしてレアルが3部のチーム相手に6ゴールも決められるだろうか。たとえレアルの選手が控え組みや若手だったとしても、だ。

しかし、いつもトップリーグや強豪クラブの事情だけがクローズアップされるが、レアルやチェルシーやJ1のクラブに勝利したクラブにしてみれば、これほど自信を得られる体験はないだろう。そしてここでも、たとえ相手が控え組みや若手だったとしても、だ。

やはり、カップ戦を戦う意義の再確認。カップ戦に価値を見出せるかどうか。

そこが変わらなければ、根本的な問題の解決はなさそうだ。

筆者紹介:

小松英之(こまつひでゆき)。静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。中国のプロサッカーリーグであるCリーグの観戦多数。

また、中国女子サッカー代表のコーチを務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは今年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。

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