英国プレミアリーグが中国人選手のインタビューを掲載
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イングランドのプレミアリーグ公式サイトがある中国人選手のインタビューを掲載し、中国国内で話題となっている。インタビューを受けたのは孫継海(37歳・貴州人和)。いまや中国サッカー界では伝説と言っていいであろう人物だ。
なぜなら、彼こそが中国人プレやーとして初めて英国プレミアリーグでプレーした選手だからだ。今回、同リーグが37歳の誕生日を迎えた同選手にインタビューを敢行し、それが公式サイトに掲載された。
詳細はサイトをご覧になってほしいが、孫継海の人柄がよく表れているいいインタビューとなっている。
たとえば、同リーグでの思い出を聞かれて。
「初出場、初ゴール、すべてがいい思い出だよ。初めてのオウンゴールでさえね」
たとえば、昨年久しぶりに孫がマンチェスターを訪れた際、多くのシティサポーターがまだ孫のことを覚えていたことについて聞かれて。
「サポーターに愛される特別な方法なんてないよ。もしかしたら、僕は常に笑顔でいるのが好きだから、彼らが『sun』(中国語の孫の発音)と聞いたら、僕の笑顔を思い出すんじゃないかな。それが、彼らが僕を受け入れてくれた最大の理由かもしれない」
孫は94年に当時英国1部だったクリスタル・パレスへ移籍。その後、2002年にマンチェスターシティへ移籍して6シーズンプレーした。
インタビューでは、「中国人選手はその後も同リーグへやってきてはいるが、あなたほど成功している選手は少ない。それはなぜだろうか?」と聞かれて、こう答えている。
「シンプルに、レベルが足りないんだと思う。(中略)ただ、中国サッカーが退化しているという意味じゃない。中国サッカーの進化のスピードが遅いんだ。世界各国のサッカーが進化するスピードについていけてない」
と正直な感想を述べている。とかく「メンツ」を気にするお国柄。ここまで素直に中国の弱点を指摘できる選手は少ない。
今シーズン、孫の所属する貴州は6位。ACL圏内の3位も正直厳しい。来季はACLの舞台で孫のプレーが見られないのは残念だが、今シーズンのリーグとACLを見る限り、まだまだプレーできるし、その存在の大きさはやはり他選手以上のものがある。
ぜひとも、今後も中超を盛り上げ続けてほしい。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。
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