サッカーと3.11
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今年もこの日を迎えた。
3.11。あれから3年がたった。
サッカーとのかかわりでいうなら、チャリティーマッチやプロ選手の被災地訪問や寄付、世界各国のサッカー界からの激励などいろいろあるが、やはり際立っているのは元日本代表で鹿島の小笠原選手だ。
東北出身者や東北に縁のある選手によって立ち上げた「東北人魂」の発起人であり、自身も東北出身。ある時期は毎月のように被災地に足を運んでサッカー教室を開き、被災地の子供を励ましていたという。
そんな小笠原をしても、「なかなか思うように復興が進まずもどかしい」のが現地の現状という。小笠原選手のように、頻繁に足を運んで、その目で見てきた人にしかわからない感情なのだろう。
たかがサッカー。
されどサッカー。
あのような甚大な被害の前で、サッカーに何ができるのか。多くのサッカー関係者がそう考えたであろう3年前。しかし、小笠原選手はそこに一筋の光を見出したという。それは、被災直後は「サッカーをしているときだけ」楽しそうだった子供たちが、最近では「Jリーガーになりたい」と夢を語るようになったことだという。震災直後は先など見えず、今を生きることで精一杯だった子供たちが、夢を語るようになった。しかも、その夢はJリーガー。
たかがサッカー。
されどサッカー。
サッカーにできることとは。
それを考えるきっかけになった。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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