J1昇格の陰に覚悟の努力あり
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
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清水サポの私がG大阪の一年でのJ1復帰を喜ぶのは、やはりこの人がいるからだ。
長谷川健太監督。
清水ではもはやレジェンドだ(私の中で)。
その健太監督が今季でのJ1復帰決定に懸けていたエピソードがある。なんと、1年間で自宅に帰ったのは、たったの1回だったとのことだ。
欧米系の監督などは文化が違うため簡単な比較はできないが、サッカーだけに限らず、日本で仕事をする外国人の方に対して、まずはじめに気遣ってあげなければならないのは、母国にいる家族のことだ。長期休暇になれば、家族のために母国に帰るのは当然のこと。それは、仕事がどれだけ苦境だろうと別の話。いや、むしろ、家族との時間を得ることで、逆に仕事へのモチベーションを増加することもある。
そういう文化圏の人からしたら、同じ日本国内で仕事しているのに、自宅に戻らず仕事を続けるというのは驚異的だろう。ただ、そこに長谷川監督の覚悟が現れているように思えてならない。年に1回しか帰らないというのは、家族の理解も必要だ。それだけ、この1年での復帰、チーム再生に懸けていたのだろう。
静岡出身の人たちが、静岡だけに限らず、サッカー界で活躍することは本当にうれしい。サッカー王国静岡はもはや昔のこととなりつつあるが、日本サッカー界に貢献する人材を排出するサッカー王国であることも大切だ。
健太監督はじめ、風間監督など、監督としてもどんどん実績を残して、ゆくゆくは日本代表監督にまで、ぜひともなってほしいものだ。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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