【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.12 3 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.12
January, 2018
3 of 5

 

 

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3 of 5
---ユンロン戦が12/10でしたから、そこから1ヶ月、練習すらできなかったんですね。
中村「そうです。Dreams戦(1/21)の前の週まで、練習できませんでした。ただ、そのタイミングでMRIの結果も出て、注射で痛みも引いたので、再開しようか、と」
 
---トレーニングを再開し、結果的にDreams戦も先発しましたが、再開するにあたって不安はありませんでしたか?
中村「痛みどうこうの不安はありませんでした。それより、スタメンなんだ?っていう不安はありましたね。当然コンディションはよくないし、練習してても、身体のキレとか、明らかにベストなコンディションではなかったですから」
 
---試合に臨むに当たっては、コンディションはどれくらいだったんですか?
中村「50%くらいでしたね。だから、これでスタメンで出て、大丈夫かな?と。試合前は不安がありましたね」
 
---実際、試合が始まってみて、どうでしたか?
中村「前半の30分以降くらいから、やっぱりきつくなりました。試合展開的にも、中盤の僕たちのところに負担がかかっていたので。90分はないだろうな、とは思いました」
 
---中村選手としても、フル出場はないなと感じていた?
中村「はい。そうです」
 
---実際に、54分で交代しましたが、もし90分やっていたとしたら、どうでしたか?
中村「無理でしたでしょうね。チームメートに迷惑になってしまうくらいだったと思います」
 
---1ヶ月のブランクがあり、そこから復帰して1週間で公式戦でプレーする。やはり、身体のキレやプレー精度に影響しますか?
中村「もちろんです。本来であれば、試合に出られるコンディションではないと思いますし、監督も、そこはわかっていたと思います。でも、いろいろなチーム事情から、出ざるを得なかった。そのコンディションだったとしても、プレーしてくれ。そういうことだと思います」
 
---出場は54分。ご自身の前半でのプレーを振り返ると、いかがですか?
中村「前半は守備に負担がかかって、なかなか攻撃に出ていけなかったですね。コンディションも含めてですけど。ボールも足についてなかったし。でも、試合をしたことで、そこで走って走って、それによってコンディションを上げることができたな、というのは試合後、感じましたけどね」
 
---トレーニングをしない期間が1ヶ月あると、体力的に、90分間持たせることができないというのはわかるのですが、もっと細かいとことで、中村選手ほどの基礎技術とキャリアがある選手でも、足元の技術とか、プレー精度とか、パスの感覚とか。そういうものにも影響するものなのですか?
中村「僕はそうですね。練習で自信だったり、感覚を作っていくタイプなので。特に、ファーストタッチの精度は影響しますね」
 
---では、そういう影響も理解したうえで、試合に臨んでいたんですね。
中村「はい。その分、ディフェンスに重きを置いて、プレーしましたから。自分の想像の範疇ですね」
 
---試合後、左ひざの痛みが再発した、なんてこともありませんか?
中村「ありません。まぁその分、他のところで痛みが出たりというのはありますけどね。でもまぁ、大丈夫です」
 
---次は、すぐにアウェイのR&F富力戦です。もしも、この試合はフル出場してくれといわれたら、コンディション的にはどうなんですか?
中村「まだ厳しいことは厳しいですけど…。どうだろう。(コンディションは)80~90%には持っていけると思いますので。アウェイということもあるし、どうなるかわかりませんが。もちろん、プレーしろといわれれば、全力でやるだけです」
 
---ちなみに、次節のアウェイでのR&F富力戦は、香港ではなく、中国の広州まで行って試合をするんですか?
中村「そうです。中国まで行きますよ」
 
---チームの移動は?
中村「前日に、バスで現地入りします。僕もよくわからないんですけどね」
 
---香港プレミアリーグの公式戦を戦うために、香港から中国へ行く。これって、中村選手にとっては初めてですか?
中村「初めてですね。公式戦を中国で戦うというのも初めてだし、香港リーグ自体も、初めてだと思いますね」
 
---中村選手にとって、「あり」「なし」で言えば、このレギュレーションはどちらですか?
中村「全然ありだと思います。なんなら、もっと増えてもいいと思っているくらいです」
 
---確かに、日本のJリーグだって、北から南への移動は遠いし、まして中国リーグやアメリカリーグは、国土があれだけ広いですから、普段からすごい長距離移動をしてリーグ戦を戦っているんですよね。それを考えたら、香港プラス中国の華南地域(広東省広州市やシンセン市など)というのは、ひとつのリーグを組んだとしても、まったく違和感のない距離ですね。
中村「その通りです。それに、むしろそうしたほうが、ゲーム数も増えて、活性化すると思いますけどね。そうすれば、レベルも上がりますし。まぁ八百長問題とか、いろいろあることはありますが」
 
---では、次節も含めて、残りのシーズン。リーグ戦のほかに、タイトル獲得のための重要なカップ戦も2つ控えています。でも、戦えるコンディションはあると?
中村「はい。あとは単純に体力的な部分がしっかり戻れば、問題ないです」
 
続く
 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.12 2 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.12
January, 2018
2 of 5

 

 

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---試合を振り返る前に、まず怪我について詳しく聞かせていただけますか?
中村「12月のユンロン戦(12/10)の前くらいから、左ひざに痛みがありました。でも、とりあえずこのユンロン戦が終われば、1ヶ月ほど試合がないということで、プレーはしました。ただ、めちゃくちゃ痛くて…。それでも試合は2-2の引き分けだったので、最低限の結果は得られて良かったんですが。ただ、試合後もなかなか回復しなくて、ずっと痛みがありました」
 
---痛みが続いていたんですね。
中村「はい。それで、一度、ある程度まとまったオフ期間があったので、そこではもう一切トレーニングをせずにいました。ただ、オフが開けてトレーニングを再開して2日目くらいから、またすごく痛み出したんです。それで、病院にMRIを撮りにいきました」
 
---どのような診断結果だったのでしょうか?
中村「左ひざの外側に、ゼリー状の物体が溜まっている、とのことでした。水が溜まるのとは違うんですけどね。で、そのゼリー状のものが、痛みを引き起こしている、と。ただし、それがすぐに、じん帯や半月板に悪影響を及ぼすということではなかったので、様子を見ながら治していこうとなりました」
 
---ゼリー状のものですか。
中村「はい。とても珍しいケースのようですね。その場では、注射で散らせるのなら散らしてみようということで、注射を打ちました。それによって、ほんの少しですが、そのゼリー状の物体が除去できたんですね。ほんの少しですが。それで痛みが引いたので、今はその状態です。痛みが続くようならシーズン終了後にちゃんと治そうということになっていますが、今のところ、痛みはありません」
 
---そのゼリー状の物体が溜まってしまった原因はわかってるんですか
中村「それが、よくわかってないんです」
 
---試合中に激しくぶつけたとか、トレーニングのしすぎ、或いは、左ひざだけに負荷がかかるような動作が続いたとか、明確な原因があったわけではないんですね?
中村「ないですね。本当によくわからないんです」
 
---これまでのキャリアのなかで、同じような症状を経験したことは?
中村「以前、右足の甲にガングリオンが出来てしまったことはありました」
ガングリオン…ゼリー状の物質で形成された、手や足ににできる腫瘍のこと。
 
---そうなんですね。
中村「なんか、余計なものが身体に入ってきちゃう、そういう体質なんですかね(笑)」
 
 
続く
 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.12 1 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.12
January, 2018
1 of 5

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「1ヶ月、怪我で練習やっていない中で、先週復帰しての試合でした」
香港プレミアリーグ第10節であり、2018年の公式戦初戦。ホームに難敵Dreamsを迎えたTaipo FCは3-2で見事に逆転勝利。中村祐人も先発した。
気になったのは、54分で交代したこと。私が、「早く交代してしまったのは残念だけど、勝利おめでとう」とラインを入れると、中村祐人からは思いもかけない返信が来て驚いた。それが冒頭のコメントである。
昨年末、ひざの調子が良くないとは聞いていたが、まさか、1ヶ月もトレーニングに参加できない状態とは思っていなかったからだ。
それでもDreams戦の先発に名を連ねてプレーした中村祐人が、インタビューに応じてくれた。
 
「2018年の初戦を終えた、今の感想は?」と聞くと、「ほっとしています」との回答が返ってきた。自身も1ヶ月の離脱、チームもスケジュールの変更などにより公式戦から離れていた。そんな中、強豪Dreamsを破り、次節に繋げられたことに、とてもほっとしている、と。
 
怪我の状態。
残りのシーズンを戦うコンディション。
2018年の公式戦初戦。
チームと自身について語ってくれた中村祐人は、さらに香港プレミアリーグの傑志にやってきたフォルランについても語ってくれた。
 
ちなみに、まもなく開幕の平昌五輪についても聞いてみたが、冬季五輪はあまり興味がないとのことだった。人によっては、それでも取り繕って適当にインタビューをこなす人もいるが、中村祐人は違う。「あまり興味なくて…。すいません」と申し訳なさそうに、笑っていた。こんな「超」がつく正直さもまた、彼の人間的魅力だ。
 
それでは、2018年一発目のインタビューをお届けする。

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 5 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
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---ところで、2017年も間もなく終わります。リーグ戦は続きますが、ご自身の2017年を振り返って、どんな年でしたか?
中村「まずはやっぱり、昨季になりますがカップ戦のタイトルを獲得したというのが、一番のハイライトですよね。ポジションが変わって新たなチャレンジが始まったし、新たな目標もできたし。とても充実した一年でしたね」
※Taipo FCは昨季、サプリング杯の王者に輝いた。

---2018年の抱負はどうですか?
中村「まずはやっぱり、大きな怪我をしないってことですよね。それから、どうしても僕は頑張り過ぎてしまうところがあるので、どこかでリラックスする時間を意識的に作らないとな、というのはありますね。それで最近はコーヒーにはまってまして」

---コーヒーですか。
中村「はい。妻と二人でカフェ巡りをしたりもしてますよ。そうやって、適度に力を抜く時間を作って、大きな怪我をしないようにしていきたいですね」

---素晴らしい!
中村「チームとしては、もちろん、タイトルを狙っていきたいですね。リーグタイトルはちょっと難しくなりましたが、カップ戦はまだ2つ残っているので、少なくともどちらか一方は、できれば両方、獲得したいです」

---2017年、日本では流行語大賞に「忖度」。今年の漢字一文字に「北」が選ばれたりしています。中村選手の中で、2017年印象に残った出来事は何でしょうか?
中村「サッカーの話になっちゃいますけど、川崎フロンターレのJ1優勝は印象に残ってますね」

---確かに。世間一般は鹿島アントラーズが優勝するだろうと思っていたのが、最終節でひっくり返しての優勝でした。
中村「小林悠選手は、僕の大学選抜時代の後輩に当たるんです。そんな彼が、リーグ得点王とMVPを取っちゃうんだ、と…。悔しさ10%、祝福90%って感じです(笑)」

---ちなみに、私は清水エスパルスが最終節で残留を決めてくれたことが印象的でした。静岡市出身なので(笑)
中村「よかったですね。来季もJ1でできて」

---はい。今回も本当にありがとうございました。2018年も期待しています!

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 4 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
4 of 5

 

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---ただ、非常に残念なことに、同点に追いついたわずか4分後には、勝ち越されます。しかも、オウンゴールでした。このシーンを振り返ると、相手が右サイドから入れたクロスをクリアしにいったら、そのクリアボールが自陣のゴールに入ってしまいました。これは、不運だったのか、それとも防げたミスだったのか。どうでしょう?
中村「まぁ、その失点シーンに至るまでのプレーですよね。単純に相手のカウンターに対して、数的不利の状況を作ってしまったというのもありました。さらにもっと前を振り返ると、うちがイケイケで攻撃していた時間帯があって、前がかりになっていた。そこで相手のカウンターを食らった時に、後ろがしっかりリスク管理できてなかったというのもありましたよね。そういういろいろがあっての、あの失点だったと思います」

---試合展開としては、先制され、追いつき、勝ち越された。しかし、81分に再び同点ゴールを奪って引き分けに持ち込んだ。最後に同点ゴールを奪えるようなチームになったというのは、評価できるのではないですか?
中村「そうですね。しかも、同点ゴールを決めた選手は、そのゴールがプロ初ゴールだったんですね。普段出番がなかなかない中で、久しぶりに出場して、同点ゴールを決めたんです。僕もすごく可愛がってる選手ですし、チームとしても、とてもポジティブですね」

---プロ初ゴールとは思えない、美しく素晴らしいゴールでした。
中村「彼は普段の練習の時から、しっかりやってきた選手なので。そういう風にしっかり準備しておけば、いざ出場のチャンスが来た時に、しっかり結果を出せるということを証明してますよね」

---サポーターとしては、カップ戦で3-0で勝利しているし、ホームだし、勝ってほしかったというところですが、さすがにユンロンもそう簡単にはやられないですよね。
中村「この試合では、中盤で主力の一人(香港代表の選手)が累積警告で試合に出られなかったんですね。彼は本当に攻守に渡って貢献度の高い選手で、攻撃も守備も、彼がスイッチを入れているので。だけど、そこに対して十分な対策を施さないまま試合に臨んでしまったし、またユンロンはユンロンで僕らを研究して対策を立ててきていた。だから、難しい試合になることは、ある意味、当然ですね」

---まだまだ選手層が薄いという感じですか?
中村「というより、けが人ですよね。レギュラー級の選手が、4人ほど戦線離脱している状況なので。1月になれば、好転してくると思うので、次の試合までの時間をどう使うのかというのは、チームにとっても個人にとっても大事だと思います」

---中村選手のコンディションはいかがですか?
中村「試合に出られなくなるような大きな怪我はありませんが、この試合に関しては、その前一週間はまともに練習もできないほど、膝の調子が悪かったですね。試合になれば全然気にならなくなりますが、やっぱりまったく練習できないままだったので、コンディション的には100%からは程遠い状態でした。なので、前半だけで交代させられたのも、ある意味仕方ない部分はありましたね」

---膝の状態がよくないとのことですが、試合出場を回避してでも、治療しなければならないほどではない、と?
中村「そうですね。この試合の3日前くらいはちょっとまずいかな、という時もありましたが、しっかり治療してもらっているし、この試合が終われば少し間があくので、まぁ大丈夫だろう、と」

---主力級が4人も離脱しており、また中村選手も100%のコンディションになく、しかしながらこれだけの成績を今季残している。これはすごいと思うのですが、いかがですか?
中村「いや、試合内容を振り返ると、もっと勝ち点を取ってなきゃいけないと思います。それにひとたびピッチに入ったら、怪我だなんだって言ってられないですから。それは言い訳に過ぎませんからね。もっともっとやれるチームだとは思っているので、この悔しい気持ちは2018年以降にぶつけていきますよ」

続く

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 3 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
3 of 5

 

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---Taipo FCは後半開始早々から、2人も選手を入れ替えてきました。監督の采配としては、前半は守備がはまってなかったから、そこをテコ入れしたい、ということだったのでしょうか?
中村「攻守、両面でしょうね。攻撃も前半はまったくダメでした。適切なポジションを取れていなかったし、ボールを前線に運べてもいなかったですから」

---なるほど。攻守両面においてのテコ入れを図ったと。
中村「はい。試合展開的に、もう細かいことをやるよりも、わかりやすく、前線に外国人FWを2人入れて、それでボールを前に運ぼうという、シンプルな形にしたかったんだと思います」

---確かに、交代のメッセージとしてはわかりやすいですね。
中村「はい」

---前半でもう一つ気になったのが、前半だけでTaipo FCは3枚のイエローを受けています。これは、前半のチグハグな戦いが出てしまっているのでしょうか?
中村「そうですね。特にセカンドボールがまったく拾えなくて。フォーメーション上、うちのアンカーの選手の両脇が空いてしまうんですけど、そこにセカンドボールがポンポン落ちて、相手に拾われて、僕を含めて中盤の選手が後追いでそれを奪いに行くという…。そういう展開になってましたね」

---なかなか修正されなかったのでしょうか?
中村「センターバックの選手にそこをケアしてほしいというのは訴えたんですが…。やはりそこはベンチが気付いて、監督なりコーチなりがベンチから指示してほしかったですね」

---交代が奏功したのか、後半では、割りと早い段階で同点ゴールが生まれました。
中村「実は、僕は同点ゴールのシーンをきっちり見られなかったんですが…。でもやっぱり、前半はあそこまでうちが相手のサイドをえぐる場面もほとんどなかったですし、選手交代によって左右でポジションチェンジした選手もいたんですが、その選手がしっかり役割を果たしたっていうのもありましたよね」

続く

 

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 2 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
2 of 5

 

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---では、2017年最後の公式戦となった、リーグ戦でのユンロン戦について振り返っていただきます。Taipo FCは2-2でホーム戦を引き分けました。香港プレミアリーグの公式サイトによる試合スタッツを見ると、Taipo FCの失点は2つともオウンゴールになっていますが…。
中村「それは間違いです。一失点目はオウンゴールではなく、相手によるゴールです」

---やはりそうでしたか。私も映像を見返して、おかしいなと思っていました。では、このインタビューでは、最初の失点は相手のゴールということで進めていきます。
中村「わかりました」

---試合は前半終了間際に動きます。コーナーキックのチャンスからユンロンが先制しました。そして、Taipo FCはリードされたままハーフタイムを迎えました。ハーフタイムではどんなことを考えていましたか?
中村「前半から、とにかくボールが前に収まらないし、DFラインも低いし、ちぐはぐでしたね。ユンロンがうちのことをよく研究して対策を打ってきたのを感じました」

---どんな感じでしたか?
中村「ユンロンのウインガーの選手が中に絞って、空いたスペースをサイドバックが使うというやり方でした。それに対して、うちのチームは、中に絞ってきた相手のウインガーに対して、センターバックがケアするのか、中盤の選手がケアするのか、そこで迷いが生じてしまいました。センターバックの選手は中盤に対して下がってこいって言うんですけど、Taipo FCは前からプレスをかけていかないとTaipoじゃないので…。そこでちょっとチーム内に相違が生まれて、しかもなかなかボールが拾えず、苦しい展開になってしまいました」

---そして、先制点を許してしまいます。
中村「失点についてはミスからでしたが、でもいつ点を取られてもおかしくない、というような試合内容でしたね」

---そしてハーフタイムを迎えた。
中村「この試合では、前半だけで退いたので…」

---交代は、前半終えてすぐに知らされたんですか?
中村「いや。わりと後のほうでした。ロッカールームに戻ってからは、他の選手と、後半はこうしよう、ああしようって話していたくらいで。そしたら、突然、交代を告げられました」


続く

 

 

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