【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【史上初!】日本語で中国サッカーリーグ新シーズンを占う「2017中超ウェブ座談会4/5」

いよいよ今週金曜日の3/3から開幕する中超(中国スーパーリーグ)2017シーズン。本ブログでは「中超ウェブ座談会」と称して、中国サッカーに詳しい3名のサッカーフリークによる中超2017シーズンを占う対談を行いました。

第四回目の今日は、各氏の注目クラブについてお聞きしました!

【各氏注目チーム】

—ここまで各氏の予想を見てきましたが、ここからは、それぞれの注目チームに迫っていきたいと思います。新シーズンに注目したいチームでも結構ですし、単純にファンだからという理由でも構いません。それでは、まずは橋本さんからお願いします。

橋本「はい。私が注目するチームはこの2つです」

北京国安

貴州恒豊智誠

—なるほど。注目点はどこでしょうか?

橋本「まず北京国安ですが、クラブオーナー企業も国有企業の中信集団から民間企業の中赫集団に変わり、心機一転、戦力的にも現役セレソンレナト・アウグスト、トルコ代表のブラク・ユルマズ、于大宝 等、他クラブに遜色ないものがあり、昨シーズンみたいにスタートダッシュに失敗しなければ、いい位置に行けると思っています。リーグ優勝は難しいけど、ACL出場権を獲得できる順位には滑り込んで欲しいです。

—では、貴州恒豊智誠はいかがでしょうか?

橋本「今シーズンの降格チーム枠は既に一つ埋まっていると、シーズン前から一部で言われていますが、昨シーズンの延辺みたいにそうした予想を覆す快進撃を期待します。リーグは一部のビッククラブとその他のクラブと格差が広がりましたが、こうした地方のクラブにぜひ頑張って欲しいです。こうしたクラブがビッグクラブを倒すのを見るのは痛快ですしね。また監督は、リーグで数少ない中国人の監督、黎兵ですし、美人オーナーの文筱婷の一挙手一投足にも注目しています(笑)」

松本「オーナーさん美人なんですか?それは知らなかった。まだまだ勉強不足です(笑)」

—では、松本さんの注目チームは?

松本「ACL出場権チームのところでお話したように、ひとつは河北華夏です。資金力も豊富なので、単純に監督や選手の質だけでなく、クラブ運営やユースの育成、遠征時の負担軽減、コンディション調整など、ハード、ソフトの両面でしっかりとしたクラブのシステムを作り上げてくるのではないかと期待しています。実は河北華夏には日本人コーチがいるんです。アシスタントコーチと強化育成部長を兼任している柳田伸明コーチです。ユースの育成にもすごく力を入れているチームなんですよね。そういうチームは必ず大きく飛躍すると思います」

岡田武史監督以降、まだ日本人指揮官が中超クラブの監督を務めたことはありませんが、コーチとしてはすでに存在するんですね。では、もう1チームは?

松本「橋本さんが北京国安を愛するように、私もやはりひいきのクラブとして、山東魯能の復活に期待しています。昨季はメネーゼスが監督に就任したものの、リーグ戦で勝てず、シーズン途中で解任になりました。しかし、それでもACLでは東地区でベスト4に入るなど、チームとしての地力はあるのです。また、昨季はシーズン途中で就任したマガト監督ですが、今季はマガト体制の本格的な新シーズンになります。必ずやチームを立て直すでしょう。そこに期待しています」

—ありがとうございました。では、ZZさんの注目チームはどこでしょう?

ZZ「ひとつは、橋本さんと同じく貴州智誠です。貧乏で有名選手もいない 『平民軍団』が、中超でどこまでできるか見てみたいですね」

—ここ数年、「爆買い」でサッカー界に衝撃を与えつづけている中超ですが、もちろん、中には貴州智誠のようなチームもいるのですよね。それにしても、「平民軍団」とは素晴らしいネーミングです!ほかにはどうでしょう?

ZZ「もうひとつは、広州富力です。このクラブはJリーグのクラブみたいな戦い方をするチームです。それに加えて、クラブ運営を『買い漁る』側から『育てて売る』側に転換しました。そういう姿勢に好感を持っており、新シーズンでの彼らの躍進を期待します」

—ありがとうございます。これで、各氏の注目クラブが出揃いました。それでは、各氏が注目するチームをもう一度、整理してみましょう。

松本氏…河北華夏山東魯能

橋本氏…北京国安、貴州恒豊智誠

ZZ氏…貴州恒豊智誠、広州富力

—いったい、どんな新シーズンになるのか、非常に楽しみですね。橋本さん、ZZさん、松本さん、本日は誠にありがとうございました!

三氏「ありがとうございました」

続く