【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

宇佐美のベンチスタートにほっと一安心

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯時」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。

ACL準決勝2ndレグ

ガンバ大阪(H)0-0広州恒大

広州恒大が2戦合計2-1でACL決勝進出を決めた。

「宇佐美はずし」には正直、ほっとした。スタメンに名を連ねていなかったときは「おや?」と思ったが、前半が進むにつれて、ほっとした。前半、広州は何度かピンチはあったが、恐さは感じなかった。正直、これなら(つまらないミスがない限り)守れると思った。

対する広州の攻撃は、ミドルシュートを中心にリズムを作った。前半、後半ともにエウケソンに訪れた決定機は東口のファインセーブにあい、バーをわずかに超えた。ただ、そこはアウェイ。ガンバがそう簡単にゴールさせてくれるはずはない。だから、守り切って勝つのが現実的だなと、後半の中盤あたりから感じた。

しかし、やはり宇佐美が恐かった。後半途中から投入され、スタジアムもすごい歓声。雰囲気がすでに「何かしそう」。こういう選手が一番恐い。実際、左サイドから危険なシュートを打たれて、広州GKの曽誠が怒っていた。

もちろん、疲労がたまった後半に宇佐美が出てくるのも恐いが、この選手が前半から出ていたらと考えると、ほっとした。前半、これは守れると感じたのは、宇佐美レベルの個の突破力を他の選手に見なかったからだ。確かにパスワークは素晴らしいし、パトリックのポストプレーの強さは脅威だったが、「これなら(よほどのDFミスがなければ)守れる」という範囲内だった。その範囲をぶち破ってしまう力を持っているのが宇佐美だっただけに、前半はピッチにいなくて安心したのだ。

さぁ。

Kを破った。Jの王者も破った。東アジアは制した。いよいよ、世界の舞台に向けて、アジア王者に返り咲く戦いを残すのみだ。

サッカーコラムニスト松本忠之が「まるでコネクティッドカー」と表現した天才フットボーラー中村祐人