【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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恨み節?カンナバーロ激白!「この解雇は理解しがたい」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

カンナバーロからスコラーリへと監督が交代した中超王者の広州恒大。突然の監督交代劇の際、広州恒大は「カンナバーロとは友好的に契約を解除して…」との声明だった。だが、その「友好的」というのはあくまでカンナバーロ広州恒大の解雇とスコラーリ就任を受け入れたというだけの話であり、決して「カンナバーロとは納得の上で契約を解除して…」ではなかったようだ。

母国イタリアのメディアから取材を受けたカンナバーロは「広州恒大の解雇は理解しがたい」と語り、自分自身でこの事実を消化するまでにもう少し時間が必要とした。そしてさらに「私はほとんどの自国選手(中国選手)を起用してきた。私が監督に就任以来、若手選手も含めてプレーしなかった選手はほとんどいない」とも語り、「自国選手を多く起用するように」とのクラブ側からの指示に忠実に対応していたことを伺わせた。

ここからは私の個人的見解だが、広州恒大は決してカンナバーロの指揮や順位に不満があって監督を交代したのではない。いわば「たまたま、タイミングとしてこの時期(シーズン中)に世界に名だたる監督と契約できた」ゆえの交代だ。カンナバーロといえども、監督としてはまだまだ駆け出し。スコラーリの名前を出されたら、監督というフィールドでは勝ち目はない。

豊富な資金力とここ数年の自国及びアジアでの実績を背景に、飽くなき「非情な補強」を続ける広州恒大カンナバーロにとっては消化に時間が必要な理解しがたい交代劇でも、シーズンはすでに再開している。

カンナバーロの無念のためにも、広州恒大には今シーズン、いい成績を収めてもらいたい。