【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

広州恒大3ゴール圧勝も鄭智のプレーに波紋

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

中超第12節 広州恒大(H)3-0貴州人和

ACLでベスト8進出を決めてから迎えた中超第12節の貴州戦。広州恒大は危なげないスコアで貴州を下した。

だが、この試合で問題になったのは勝者である広州恒大キャプテンの鄭智のプレー。59分、自陣右サイドでボールをキープし、3人の間をすり抜けて突破しようとした貴州の外国人選手ユーリ。しかしドリブルは少し長くなり、センターライン付近で鄭智が体を入れてボールをカットした。それでもユーリは更に鄭智からボールを奪おうとすぐに鄭智に詰めより、激しくプレスをかけた。そして最後はスライディングで鄭智からボール奪取を試みたが失敗。そのプレーはファールとなった。

問題のシーンは次の瞬間だ。なんと鄭智は自分の真下に倒れ込んでいるユーリの足を踏みつけたのだ。もちろん、故意にではなく(少なくとも故意にではない振りをして)踏みつけたのだが、これに貴州プレーヤーたちが激怒。鄭智に詰め寄った。両チームのベンチも飛び出す騒ぎとなり、試合は一時中断された。

だが、主審の判定は意外にも貴州の外国人サントスにイエローカード。抗議の際に審判に対する不適切発言があったようだ。ユーリの足を踏みつけた鄭智にはお咎めなし。ユーリもしばらくして試合に復帰した。

しかし、映像で見てみると、鄭智は明らかに故意にユーリを踏みつけた(ように見える)ことから、貴州は試合後、この判定を不服として中国サッカー協会に上申。この問題はサッカー協会に委ねられた。

広州は勝利したものの、後味の悪い結果となった。