実力は本物!上海上港が広州恒大との首位決戦で価値あるドロー
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
実力は本物!
中超第十節が各地で行われ、一番の注目カードとなった広州恒大(H)と上海上港の一戦は1-1のドローに終わった。
先制点を取ったのは広州恒大。前半ロスタイム、李学鵬のクロスを郜林が頭で決めた。試合はそのまま進み、広州恒大の勝利が近づいた83分、上海上港はコンカがPA外からGKの意表を突くロングシュート。これには広州恒大の守護神である曽誠は触るので精一杯。そのこぼれ球をFWハンセンが押し込んで同点とした。試合はそのまま1-1で終了した。
これにより、勝ち点は上海上港が22Pで首位。この試合に勝って首位に立つことを狙った広州恒大は21Pで2位となっている。
それにしても、広州のホームで負けないとは、今季の上海上港の強さは本物だ。しかも、試合終了が迫った83分に同点ゴール。素晴らしい粘り。コンカが加入したことで注目度は上がっていたが、まさかここまでやってくれるとは思っていなかった。
新しい強豪チームの登場により、今季中超がまた面白くなってきた。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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