山東魯能で内部紛争!?クラブは監督かばってDFを処分
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
内部紛争勃発?
山東魯能の内部がもめている。
先週末行われた中超第九節。山東はホームで2-1と河南建業を下したものの、この試合でDFの要である戴琳が決定的なピンチ時、相手選手を故意に後ろから倒して一発退場を喰らっていたのだ。このプレーに山東のクーカ監督が激怒。試合後、同選手に「不必要なプレーだ」と再三注意された。
すると今度は戴琳が不服を申し立てた。あのプレーはチームのために自己犠牲でやったこと。一度なら叱られても仕方ないが、なぜ何度も?と指揮官に立てついたという。
クラブ側はこの事態を深刻に受け止め、かつ監督の権威を失墜させないため、戴琳に3試合出場停止処分を下した。しかも、試合だけでなく、謹慎期間中はトレーニングにも参加できないという厳しい内容だ。
すでにACLで敗退した山東は国内に集中しなければならない。そのためには、何よりもチームの団結が必要だ。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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