広州恒大GKが語る「ノイアーを見てみなよ」
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
広州恒大の守護神であり、中国代表でもある曽誠が地元メディアのインタビューに答えている。
曽誠は冷静沈着。普段から物静かで、試合中はもちろん大声で指示は出すが、日本の川口能活のような熱血漢の姿を試合で見せることは少ない。そんな姿について聞かれると、曽誠はそれにはチーム事情も関係していると言う。
曽誠「特にリーグ戦ではうちのチームが相手を押し込んでいる展開が大いにからね。もちろん、その分、試合中に数回訪れピンチにはしっかり対応しなければならない。攻められる回数が少ないチームのGKは、毎回試されているんだ。90分間しっかり集中を切らさずにいるかどうかをね」
また現代サッカーにおけるGK像についても語った。
曽誠「今のGKは昔のようにセービングだけうまければいいということはない。セービングは出来て当たり前で、それ以外にビルドアップもできて、さらには守備範囲もペナルティーエリアの外まで広げていかなきゃいけない。ノイアーを見てごらんよ?どれだけ守備範囲が広いか。もはや、GKも他の10人と同じ扱いなんだよ」
今後、中国、そしてアジアを代表するGKとして成長していってほしい。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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