ありがとう!鹿島!広州にとってもありがたい勝利
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
素晴らしい粘りだ。
鹿島が試合終了間際に金崎のゴールでチャンピオンであるWシドニーを撃破。最終戦にグループリーグ突破の可能性を残した。しかも、最終のFCソウル戦を鹿島はホームで戦う。有利だ。
この鹿島の勝利によって恩恵を受けたのが、この日FCソウルとアウェイで引き分けた広州恒大。この試合は0-0で終わったが、鹿島がWシドニーに勝利したため、最終節を待たずにグループリーグ突破が決定。しかも首位通過だ。
これを受けて、試合後、インタビューに答えたこの日韓国の首都でも無失点に貢献した守護神・曽誠は語った。
「先にグループリーグ突破を決められたことは僕たちにとって非常に大きい。これでいろいろな準備ができるからね。監督も当然、それに合わせてトレーニングを組むだろうし。決勝トーナメントはもっとハードな戦いになる。しっかり準備したい」
また、リーグ戦も含めてパフォーマンスが向上したことについて聞かれると、
「チームのみんなが努力を惜しまずハードワークした結果だね。みんな勝利に飢えているんだ。またここ数試合で守備も向上してきた。僕も含めて守備陣がしっかり守ることができれば、僕たちは目標に到達できると思う」と答えた。
そして、広州恒大のクラブオーナーである許家印がアウェイ戦にも関わらず、自らスタジアムに足を運んだことについて、こう語ってクラブの目標を明確にした。
「オーナー自ら足を運んでくれて選手を鼓舞してくれた。ありがたいです。僕らの目標はアジア王者を奪還すること。それに向けて全力でがんばります」
アジア王者奪還に向けて、まずはグループリーグ首位通過という第一ミッションをクリアー。今後も中国王者から目が離せない。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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