憧れの選手との対戦へ夢の舞台
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
2月19日。中国では旧正月期間中であるこの日、あのラウールを擁するNASLのニューヨーク・コスモスが香港にやってきて親善試合を行う。対戦相手はサウスチャイナだ。
このブログでも何度か取り上げている中村祐人選手。サウスチャイナ所属の中村選手は小さいころからのあこがれの選手がまさにラウールだったという。テープを擦り切れるまで見ては練習していたそうだ。そんなあこがれの選手との対戦。まさか、このような形で実現することになろうとは本人も想像していなかったであろう。
「ゴールが見たいけど、試合には勝ちたいから、ラウールには1ゴールだけ決めてもらって(笑)うちが2ゴールして勝てればいいですね」
そう茶目っけたっぷりに語った中村選手。FWなのにパスセンスに優れ、中盤でも十分機能するほどポリバレントな選手。それでいて決定力は高い…そう。ラウールのプレーを小さい頃に徹底的に体にしみこませた中村選手は、まさにラウールのような稀有な能力をもったプレーヤーなのだ。
果たして、同じピッチに立ち、試合を終えた後、中村選手の胸にはどんな思いが去来するのであろうか。
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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