11月の欧州遠征をやっと総括
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諸事情により、ずっと見れていなかったベルギー戦の録画映像。
やっと見ることができた。
すでに新鮮味のない話題になってきているので、ここではベルギー戦は省くとして、11月の欧州遠征を総括。
1、試合の入り方に問題あり。W杯本番で、格上相手に、ミスから先制点を献上してしまうような戦い方では、決勝トーナメントは難しい。
2、メンバーの入れ替えで活性化が生まれたのは事実。まずは1トップ。そもそもここ数ヶ月は不動がいなかったから、大迫と柿谷の二人の争いになることが予想される。個人的にはやはり大迫がいい。
3、ボランチの山口はかなりの存在感を示した。鉄板の二人がやはりレギュラーだろうが、その二人が100%W杯のピッチに立てる保証はどこにもないから、山口はかなり大きな存在。細貝は第4ボランチとして、守備固めで試合を終えたいときの切り札か。
4、サイドバックはW酒井がかなり計算できるが、やはり不動の二人は変わらないだろう。だがここもボランチと一緒で、鉄板の二人がW杯のピッチに立てる保証はどこにもないのだから、いつでもいける準備が必要。
5、CBは第3のポジションに伊野波ではなく森重が。特に、ベルギー戦の2失点目のように、セットプレーから高さが狙われるのは、W杯本大会でも十分ありうる。やはり上背のあるCBがもっとほしい。DFリーダーは確実に吉田だが、そのバックアッパーが不在なのが心配だ。
6、本田と香川はコンディション。このふたりがトップコンディションなら、世界の強豪相手でも十分通用し、点が取れる。岡崎と清武は本当にどちらが出てもいい存在。むしろどちらかが出られないのがもったいない。だが、得点力と泥臭いDFでやはり岡崎が優勢だろう。しかし、清武も十分計算できるため、バックアッパーに不安はなし。
次の日本代表は来年3月。
それまでは、冬の移籍、特に本田に注目して、春の訪れを待ちたい。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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