【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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レアル退団を示唆!?まさかの不遇で…

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

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以前、マドリードでベルナベウを訪問したとき、スタジアムにいた地元民が常に真っ先に名前を挙げていた選手。それは「クリスティアーノ」でも「ディマリア」でもなく、「イケル」だった。下部組織からずっとレアルにいるだけに、愛着が違うのだろう。

現役選手ながら、いまやレアルの伝説とも化しているイケル・カシージャスが、レアル退団をほのめかしてニュースになっている。理由はもちろん、出場機会の減少だ。

アンチェロッティ監督は国内リーグではロペス、欧州CLではイケルと完全分業制を敷いている。しかし、イケルはそれにも不満のようだ。「もっと試合に出たい」。それを理由に、3ヶ月たっても現状が変化していなければ、何かしらの決断をすると発言したのだ。

元々は今年年頭の手の指骨折が原因だった。

こればかりは仕方ないが、その時にレアルが獲得したロペスが好パフォーマンスを披露したことが、現在の状況につながっている。素晴らしいパフォーマンスを見せる選手をいとも簡単にベンチに座らすことはやはり難しい。そしてそんなロペスの好パフォーマンスは、監督が変わっても継続され、ついにレアルの主まで追い出そうとしている。監督が変わればイケルの状況も変わると見られていたのだが…

もちろん、イケルの発言を額面通り受け取っていいのかどうかは疑問が残る。本当は退団など考えておらず、クラブや監督にプレッシャーをかけるためにマスコミを利用したのかもしれない。マスコミを利用した駆け引きなどするような選手ではないと思うが、それだけ追い詰められているのかもしれない。それに、イケルがもし退団するとなったら、ハード面だけでなく、チーム関係者、そしてなによりサポーターにとってメンタル的に受け入れがたいことだろう。イケルはレアルの象徴。ファンのショックは大きいはずだ。

それにしても、イケルほどの選手でも、こういう境遇に陥ることがあるというのがサッカーの恐いところ。誰人として、安定が約束された選手などいないのだということを、思い知らされるような現状だ。

筆:小松英之 ツイッターはこちら

小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

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