土壇場で見せた勝負強さアジア制覇へ前進
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
前半、00。
後半に入っても、均衡が崩れない。
日本の速報では、柏が同点になっていた。
なぜ、ホームで点が入らないのか。相手の守備はそんなに固いのか…
昨夜、日本スキー界の伝説、岡部哲也先生を上海にお招きし、日中のスキー交流会が行われた。光栄にもお誘いをいただき、参加させていただいた。「人生そのものがアドベンチャー」。日本スキー界のパイオニア、世界で日本人として名を馳せた岡部先生の言葉は感動的であった。
その一方、広州vsレフウィヤSCのACL・BEST8が気になって仕方がなかった。中国勢として、アジアを制して、クラブW杯に出場する…まさに中国サッカー界にとっては、夢のような話だ。Cから唯一勝ち残った広州恒大。国内リーグでも圧倒的な強さで独走状態(第21節を終わった時点で勝ち点57の首位。なお、2位の山東魯能は勝ち点43。残り試合あと9試合)。これだけの強さなら、アジア制覇も夢ではない…そう思わせてくれる。
しかも監督はあのリッピ。バリオスは退団したとはいえ、コンカ、ムリキ、エウケソンの外国人トリオは健在。外国人頼みと揶揄されようが、それで結構。たとえ3人の外国人と一人の偉大な監督がどれだけよくても、ほかの選手がだめなら、アジア制覇などできまい。アジア制覇をして、広州恒大のチーム総合力を見せつけるんだ…
まぁこれは私の個人的な感情だが、そんな思いがあったため、携帯で速報をチェックしながら、焦りが止まらなかった。なぜだ?なぜゴールが入らない…コンカはどうした。ムリキは…
だが、私の心配は杞憂だった。いや、杞憂にしてくれた。広州はやはりやってのけた。
72分。
コンカが自身で獲得したPKを決めて先制。
すると、間をおかずに76分にも追加点。
結果的に20でファーストレグを制した。
柏は引き分けたが、願わくば、ACL決勝で広州vs柏の戦いを見たい。
そして、広州が優勝し、世界クラブW杯へ…
中国Cリーグの夢はまだまだ続く。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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