【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

FWがきちんとゴールを決めた最高の試合運び

なんだこのボールの揺れ方は!?C・ロナウドスーパーフリーキック!!

ジェラードの華麗なダイビングヘッド!!!

チェルシー攻めあぐねて…と思いきや左SBジョゼ・ボジングワのスーパーシュート

日本代表の先発メンバーは以下。

GK: 1 川口能活(cap)

DF: 2 寺田周平

    4 田中マルクス闘莉王

    15 長友佑都

    3 内田篤人

MF: 10 中村俊輔

     7 遠藤保仁

    17 長谷部誠

    16 大久保嘉人

FW: 11 玉田圭司

     8 田中達也

注目された中沢のポジションに入ったのは寺田。阿部という選択肢もあっただろうが、ベテランながら日本代表としては「新人」の寺田。この起用がどうでるかが今日の試合のポイントのひとつだった。

またこの試合はアウェイながら、引き分けでもいいという雰囲気ではない。前節ホームでウズベキスタン相手に引き分けているだけに勝ち点3を取りに行く必要があった。

さて。結果はご存じのとおり。30で日本代表の快勝であった。

試合が動いたのは前半19分。序盤カタールが押し気味で進めていた試合だったが、日本も徐々に攻勢に転ずる。日本のコーナーキックが連続してゴールの臭いがし始めた19分、田中達也が先制ゴールを挙げる。

俊輔が自陣で「ため」を作りオーバーラップした内田へ。、ボランチの長谷部の献身的な長距離の「フリーランニング」で相手DFを引き付けたところで内田からDFラインの裏へ抜け出した田中達也へパスが渡る。田中達也のシュートはGKの股を抜いてゴールへ吸い込まれた。見事な先制ゴールであった。

前半はこのまま10日本のリードで終了。

カタールのエースストライカー・FWセバスチャンへの寺田のマークもきっちりとできていたし、いつもよりも長谷部が積極的にあがる中、中盤の底・遠藤のバランス感覚が素晴らしかった。相手を0点に抑えるだけでなく、リードして終わったのだから、前半は上出来といってよかった。

そして後半。

開始早々2分に日本が追加点を挙げる。ワントップ気味のFW玉田が左へ開いたところへ長谷部から足元へ絶妙のパス。玉田はそのパスをダイレクトでシュート。ボールをゴールへたたき込む。これぞストライカー!といいたくなるような豪快な一発で日本がリードを2点に広げた。中村俊輔は試合後のインタビューでこの2点目が大きかった、と語っていた。

続く後半23分。

日本はリードを3点に広げる。右コーナーキックから中村俊輔ショートコーナーを選択。折り返しで受けたボールをファーサイドへ絶妙なクロス。ここへ走り込んだ闘莉王がヘディングでゴールを決めて30。

後半26分にはこの試合の先制点を決めた田中達也に代えてMF松井を投入。バーレーン戦のようにここから失点して危うく…というようなゲーム展開は絶対にしてはならない。

後半41分。FW大久保(この日はMFとしてプレー)に代えてFW岡崎を投入。前線からがんがんカタール選手へプレッシャーをかける岡崎。

選手交代は明確な意図が必要である。交代で入った選手の役割がはっきりしていないと、相手に付け入るすきを与えてしまうからだ。そういう意味でもこの試合はきちんとできていた。

ロスタイムにFW玉田に代えてFW佐藤寿人を投入。試合はそのままホイッスルがなり、日本がアウェイで大きな勝ち点3をゲットした。

今日は何よりもFWの二人がゴールを決めたこと、しかもセットプレーからではなく流れの中から決めたことが大きい。また、中盤での頻繁なポジションチェンジによる流動的な守備・攻撃も素晴らしかった。特に長谷部の動きは、決して目立つものではないがとても重要な役割をこなしていた。まさに長谷部の動きが「効いていた」と言っていい。DF陣もきっちりと相手攻撃陣を抑えて0失点。

全体の役割がきっちりとこなされ、バランスのとれた非常にいい試合展開ができた。「自分たちのサッカー」ができれば、アジアではきちんと勝てるということが証明されたような試合であった。

今年の日程はここまでで、次戦は2009年2月11日のオーストラリア戦。いよいよグループ最大のライバルとの試合である。しかもオーストラリアはこの日行われたアウェイのバーレーン戦をロスタイムの劇的ゴールで勝利し、3戦全勝と強さを発揮している。日本はオーストラリア相手にも「自分たちのサッカー」ができるかどうか。

ここまで3戦して2勝1分、勝ち点7の2位。しかも2勝はアウェイであげている。我らが日本代表はW杯出場へいいスタートを切ってくれた。

筆者紹介:

小松英之(こまつひでゆき)。静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。中国のプロサッカーリーグであるCリーグの観戦多数。その他チェルシーマンチェスターC、ユベントスの観戦経験あり。

また、中国女子サッカー代表のコーチを務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは今年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。

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