「移籍金」の垣根を撤廃せよ選手協会を支持
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27日、Jリーグ選手協会(藤田俊哉会長)が都内で代表者会議を開いた。議題となったのは「移籍金」。国内移籍の際に生じる移籍金の撤廃を求めて、今後も選手協会がJリーグに働きかけることが決まった。
この件については複雑な事情がある。
FIFAは2005年、移籍に関するルールを改正した。その中に、
「選手は契約が切れる6カ月前から自由に他クラブと契約を結ぶことができる」という条項があったが、日本ではこれを和訳する際、“自由に”の部分が欠落した、というのだ。
選手協会関係者は
「欠落した“自由に”の部分が加われば30歳未満でも契約が切れる選手は移籍金なしで移籍できる」と話す。
※(Jリーグの規則では、30歳以下の選手は移籍係数が発生し、30歳以上の選手には発生しない)
Jリーグ側はこれについて、
「各クラブとリーグにどのような影響があるかをを調査中」
との理由で、具体的な回答をしていない。
選手協会は今後、FIFAに対して改正の徹底を求めると同時に、もしも年度内にJリーグからはっきりとした回答を得られない場合は、FIFAやCAS(スポーツ仲裁裁判所)に訴える可能性もあるとしている。
さて、この問題。
そもそもFIFAのルール改正を正確に訳さなかったがためにこのような問題になっている。しかしJリーグ側は、ルールの条項のある部分が欠落した、つまりはFIFAのルールとしても正確さを欠いているという意味ではまさに「欠落」したルールで05年から今日までJリーグはやってきたから、今変えると各クラブとリーグに影響が出る。だからそれを調べるまで待て、と言っているのだ。
なんとも虫のいい話である。
しかも、選手協会はすでに何度もJリーグに対し、この件について早期のルール是正を求めてきた。しかし、Jリーグはいまだに明確な回答を出していない。これでは訴えられても仕方がないだろう。
このルールが是正されれば、資金面で問題を抱えるクラブにも優秀な選手を獲得できる可能性が広がる。資金のあるチームだけがいい選手を取れるのはある意味では道理だが、だからといって資金に悩むクラブにチャンスを与えないようではチームごとの戦力が偏り、リーグの発展にとってよくない。
年俸が高くても試合に出られなければ意味がないと考え、年俸が下がってでも出場機会を求めて積極的に移籍をしたいと考えている選手はたくさんいるだろう。しかし、今のルールでは移籍金がかかってしまうため、代理人も移籍先を探す際の大きなネックになっている。移籍金がなくなれば、代理人ももっと積極的に選手の希望をかなえるために動けるようになる。
私はある日本人の代理人の方と知り合いだが、やはりこの移籍金が一番のネックだそうだ。代理人は何よりも選手のためを思い、選手が活躍できるチーム、舞台、環境を整えたいと常に思っている(もちろんすべてがそうとは言わないが)しかし、移籍金が発生するとクラブ側はどうしても選手の受け入れに消極的になるというのだ。
移籍によってレギュラーをつかめば選手も輝くだろうし、そうなればこれまでよりJリーグ内で人材を発見しやすくなる。ひいては日本代表にもどんどん新しい選手が入ってくるかもしれない。
もちろん、クラブ側にとってはこれまである意味、この「移籍金」があったことによって頻繁な選手の移籍が抑えられ、それによって安定的な運営ができた面もあるだろう。
しかし、なによりもFIFAは05年にルールを改正したのだ。
選手協会の主張を全面的に支持したい。
筆者紹介:
小松英之(こまつひでゆき)。静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。中国のプロサッカーリーグであるCリーグの観戦多数。
また、中国女子サッカー代表の監督を務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは今年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。
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