サッカー界のフランス人同士が激しく対立
UEFA(欧州サッカー連盟)の会長を務めるミッシェル・プラティ二氏が、同じフランス人であるアーセナルのアーセン・ベンゲル監督を名指しで徹底批判!
ことの発端はこうだ。
20日に行われたイングランド・チャンピオンシップ(2部リーグ)のワトフォード対レディング戦で起きた「世紀の誤審事件」。これが今イングランド中で話題騒然となっている。
前半13分、右CKからのボールをレディングの選手がシュート。ボールは相手選手に当たってゴール枠右外へそれ、ゴールライン際でワトフォードの選手がクリアした。
しかしなんと、そこで主審の笛が。ピッチ上の選手もベンチもスタンドも何が起きたのかと騒然とする中、副審はゴールを宣告し、レディングに得点が認められてしまったのだ。記録はオウンゴール。
そして、この事件へのベンゲル監督の発言に対してプラティ二会長がかみついたのだ。ベンゲル監督のコメントとは、「明らかにゴールインしていないのに、主審がゴールと宣言した。こうした誤審を防ぐために、ビデオ判定を取り入れるべきだ」というもの。ごくごく正常な発言に思えるのだが…
プラティニ会長はまずベンゲル監督自身に対して「私はサッカー自体の話をするが、ベンゲルはすぐにビジネスの話をする。誰かが彼を止めなければならない」とコメントし、さらにベンゲル監督が主張した“ビデオ判定”導入については、「そうならないことを願うね。少なくとも、ベンゲルがいる間にはその日はやって来ないだろう」と皮肉を込めて反論した。
しかもこれだけでは終わらないプラティニ会長のベンゲル批判。先に行われたチャンピオンズリーグの第1節で、同大会初出場のCFRクルージュ(ルーマニア)がローマを倒したことを引き合いに、
「小さなクラブが大きなクラブを倒すことこそが、サッカーの醍醐味(だいごみ)だ。そしてこれこそが、ベンゲルのような連中が最も望んでいないことだ。なぜなら、彼らは自分たちのビジネス、利権を守ることしか考えていないからだ」と激しく批判。
さて、この批判に対しベンゲル監督も黙ってはいない。
ベンゲル監督は、ある新聞にすぐに反論のコメントを寄せて言った。
「プラティの攻撃的なコメントには驚いた。私は、ほかの監督たちと同様、審判を助けるためにビデオを使用すべきだと考えている。UEFAはこの問題において重要な役割を果たさなければならないと思う」
またベンゲル監督はプラティ二会長に“商業主義的”と批判されたことについて、
「私は、クラブの財政バランスを安定させるためのよい施策には賛成だ。UEFAもこうした考え方を支持するべきだと思う。私はサッカー界の将来のために戦っている。なぜ、UEFAが自分たちと異なる考え方というだけで無視しようとするのか理解できない」
と反論した。
サッカー界に名を馳せる二人のフランス人同士の激しいやりとりは、今後もしばらく注目されそうだ。
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