【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.09 2 of 5
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.09 1 of 5
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.08 5 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.08
November, 2017
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---前回、中村選手自身の「リバウンド・メンタリティー」についてお話を聞きましたが、チームとしてのリバウンド・メンタリティーをあげていくには、どうしたらいいのでしょうか?
中村「今季のうちのチームは、そういう意味では、骨太なやつがそろってますから、いい方向に向かっていくんじゃないかと思っていますけどね」
---「骨太」というのは、例えば先制されても逆転に向かっていく強さとか、追い込まれてもはじき返す強さとかだと思いますが、やっぱりそういう選手がたくさんいるチームは、チームのリバウンド・メンタリティーが強くなるのでしょうかね?
中村「はっきりとは言えませんが、今季のうちのチームで言えば、言葉にしなくとも、自然とそういうメンタルを表現できる選手が多いのは確かですね」
---確かに、中村選手は前回のインタビューで、『このチームは何かスペシャルなものがあるわけではない。負けて、悔しい思いをして、這い上がってきたチームだから』という話をされていました。これこそ、まさにリバウンド・メンタリティーですね。
中村「うちはそういうカラーのチームですよね」
---わかりました。今回も誠にありがとうございました!次節も期待しています!
了
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.08 4 of 5
Dialogue with Yuto NakamuraNo.08
November, 2017
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---ちなみに、このサザン戦の前のイースタン戦で中村選手はゴールを決めました。サザン戦でもゴールを決めてやる、という意識はありましたか?
中村「チャンス見てっていうのはもちろんありました。ただ、CMで一緒に組んでる選手が割りと前へ行くので、僕はバランスを最優先していました」
---サザン戦に限らず、中村選手自身が、CMの位置から、積極的にゴール前へ顔を出していくという意識はあまりないですか?
中村「意識としてはありますが、やっぱり中盤だから後ろのことも考えないといけないし。本当にバランスを見て、って感じです」
---中村選手が前に出る回数が多くなると、バランスが崩れてしまう、と?
中村「まぁ(後ろが)なんとかしてくれるんでしょうけどね。まだ少しそこは様子を見て、試行錯誤をしている感じですね」
---「ほら見ろ!中村選手がスタメン復帰したら、2連勝したじゃないか!」と、ファンとしてはドヤ顔なんですが、いかがですか?(笑)
中村「まぁ多少はそういう思いもありますけどね…。でもだからといって、それで(スタメン落ちした)傑志戦の結果が変わるわけではないのでね。まぁいいタイミングで先発して、チームにいい流れをもたらすことができたんじゃないかな?くらいに思ってます」
---これで先発に定着できそうだと感じていますか?
中村「どうですかね。代表ウィークが入ってきて、次の試合まで少し時間が空きますし。それまでに、またいろいろチームとしても事情が変わるでしょうから…。どうなるのかな、って感じです」
---でも、ここまではっきり、中村選手の先発/不先発で結果が変わるというのは、とても面白い現象です。
中村「そうですね。まぁここ2試合に関しては、自分でもいい流れを作れているなと思っています」
続く
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.08 3 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.08
November, 2017
3 of 5
---後半の試合展開も、変わらず中盤でのつぶし合いが続いていたんでしょうか?
中村「続いていながらも、僕がピッチにいる間は、ボールをつなぐこともできていたんですけどね。ただ僕もだいぶ消耗してしまい、交代してからは、かなりオープンな展開へと変わっていきました。危ないシーンを作られましたが、なんとかしのぐことができて、1-0で試合を終えることができました」
---アウェーでの難敵・サザン戦に1-0で勝利。十分に素晴らしい結果だと思うのですが、あえてチームの課題を挙げるとしたら、何が挙げられますか?
中村「2点目を取り切るってことですね。2点目を取ってゲームをクローズさせてしまう。次節は強豪・ペガサス戦ですし、そこをしっかりできなかったことが課題ですね」
---しかし、サザン戦の後半も、チャンスは作れていたんですよね。
中村「そうですね。だから本当に、最後のところ、ゴールを決めきるという部分だと思います」
---今季、Taipo FCはSapling杯でイースタン相手に5得点したり、またリーグ戦でも2点以上取る試合がありました。1点奪って2点目が奪えないときと、大量得点を奪えるとき。何が異なるのでしょうか?
中村「何でしょうね…。まぁもちろん相手によるところもありますが、私が思うに、うちのチームは2点目が入れば、その後もポンポン入るのかな、と…。まぁでも…難しいですね」
続く
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.08 2 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.8
November, 2017
2 of 5
---サザンとの試合、サザンのホームゲームでしたが、Taipo FCは見事1-0で勝利しました。チームの実力的に、中村選手の中で、この試合は十分勝てるという勝算はありましたか?
中村「いや。サザンは力のあるチームで、昨季の順位はうちよりも上ですし、しかも彼らは自分たちのホームではめっぽう強い。だから、Taipo FCとしては決して勝てる自信が十分あったわけではなかったです」
---そんな中、Taipo FCは1-0で勝利しました。前半の44分にPKから得点を決めましたね。これが結果的に決勝点となりました。
中村「この試合は、あそこで先制点を取れたのが本当に大きかったですね。試合中の感覚としては、激しくつばぜり合いをしているような感覚だったんです。お互いが中盤でつぶしあって、なかなかゴール前までいけないような展開でした。サザンはセットプレーでのチャンスを何回か作りましたけどね」
---なるほど。
中村「だから、試合をしていて、これは先制点を奪ったほうが、かなり有利に試合を運べるだろうな、と。そんな中、あの時間帯にPKが取れて先制できた。それでだいぶメンタル的にも有利になりましたね」
---1-0で折り返したハーフタイムでは、どんなことを考えていましたか?
中村「前節の傑志戦で学んだように、ここで引いちゃうと相手を有利にしてしまうな、と。だからあまり引かずに、むしろ積極的に自分たちのペースを握って、早めに2点目を取りにいくんだと思っていましたし、それをチームでも確認しましたね」
---ハーフタイムで、チームの意思統一もしっかりできていた、と?
中村「はい。チームメートからも自然とそういう声が出ていたので、後半はいけるなと感じていました」
続く
【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.08 1 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.08
November, 2017
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香港プレミアリーグ第6節。中村祐人がプレーするTaipo FCはKwoon Chung Southern(以下、サザン)とアウェーで対戦。1-0で勝利した。開幕から4試合、2勝2分と負けなしで迎えた第5節では、優勝候補の傑志と対戦し、1-2で敗れた。連敗は避けたいところで迎えたこの第6節。Taipo FCはその前の週にSapling杯のイースタン戦を5-2と大勝してこの試合を迎えていた。
中村祐人はこのサザン戦でもCM(セントラルミッドフィルダー)として先発。74分までプレーした。今季、ここまで大躍進を遂げているTaipo FCは、このアウェー戦でも難敵を蹴散らして連敗を阻止。リーグ戦の成績を3勝2分1敗の勝ち点11と伸ばした。
この試合後、世界のサッカーシーンはナショナルチームの期間に入り、香港プレミアリーグもしばらくのブレイクとなる。香港代表はバーレーンとの親善試合の後、2019年アジア杯の予選グループB、レバノン戦を迎える。
中村祐人に話を聞いたのはそんなタイミングでのことだった。
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