中国女子ベスト8で力尽きる。アメリカに惜敗
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
ベスト4進出をかけて強豪アメリカに挑んだ中国女子代表。下馬評ではアメリカ相当有利の予想であったが、0-1と惜敗した。アメリカが後半早々にあげたゴールが決勝点となった。
両国の過去の対戦成績は中国の8勝13分32敗とアメリカが圧倒している。そんな中、0-1というスコアは健闘したといえる。だが同時に、やはり世界の壁は厚いとも感じる。なでしこジャパンはベスト8で豪州を振り切った。ああいう強さ、粘り強さというか、勝負強さはまだない。それはもっともっと世界で強豪と対戦し、艱難辛苦を重ねなければ身につかないのであろう。
そこで大切なのが協会のサポートだ。選手や監督、スタッフの待遇を含めて考える必要がある。それは、大会後の刘娜監督のコメントからも見て取れる。
「これまで、中国女子サッカーがこれほどまでに社会から注目を集めたことはなかった。皆さんには本当に感謝しています」と述べた後、こうも語っている。
「中国女子サッカー選手にとって今一番必要なのは、現役引退後の待遇です。社会から注目を集めれば彼女たちの収入は自然とあがる。それはいいことです。でも、多くの女子サッカー選手が引退後、非常に大変な境遇を強いられていることも事実です。ぜひともそういう部分にも目を向けていただきたい」
中国女子サッカーの強化と改革に期待したい。