広州恒大の強さに陰り?アウェイ戦落とす
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
ACLラウンド16 1stレグ
広州恒大1-2城南
広州恒大がアウェイの第一戦を落とした。同じくKクラブと対戦した北京国安がアウェイ戦を引き分けたこともあり、広州恒大引き分けのニュースはよりインパクトを持つこととなった。
前半13分の于超のゴール無効(その前のクロスがゴールラインを割っていた)や後半ロスタイムのPA内でのファール(このファールで与えてしまったPKで逆転負け)など、試合後にネットではアウェイの笛などが取りざたされたが、もちろん結果が覆ることはないので、もうその話はせず、とにかく2ndレグで勝つしかない。
それでも、アウェイゴールを奪ったのはポジティブだ。これで、2ndレグのホームでたとえ1-0の勝利だったとしても、アウェイゴールでベスト8へ進むことができる。また、この試合で見事なロングシュートを決めた黄博文の復調も好材料。思えば、昨シーズンのACLでWシドニーに敗れた試合では、黄博文はミスを連発して前半だけでベンチに下げられた。ACLの屈辱はACLで晴らす。ぜひとも2ndでもゴールを決めてほしい。
それにしても、広州恒大のインパクトは中国国内でも絶大で、ラウンド16は勝って当たり前という雰囲気がどこかに漂っている。もちろん、そんなことはなく、ましてKクラブが相手なら簡単なはずがない。しかし、これも「王者」の所以。王者はとにかく勝たなければならないのだ。どんなときも、どんな相手にも。
2ndレグでの逆転勝利を信じて…
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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