【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.03 4/5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.03

September, 2017

4 of 5

—チームは逆転したあと、さらに立て続けに3点目を取って、試合を決定づけた。僕は、この辺にTaipo FCの今年の強さがあるように感じたけど、どうだろう?

中村祐人「そうだね…。メンタル的にタフになったよね。ディフェンスで耐えなきゃいけないとことか、そういう中でも攻めなきゃいけないときとか、そういうシーンでのタフさっていうのは付いてきたかなとは思うね。そのベースの上に、経験を積んだ若い選手と、力を持った新加入の選手が混ざり合って、生まれた結果かなと思うね」

—前回のインタビューで君が語ったように、一対一や局面、局面において昨季より確実にレベルアップしてるよね。その原因は何だと思ってる?自信や経験かな?

中村祐人「自信や経験は大きいと思うよ。去年からいる選手の中で、今季は自信もってプレーできてるなって感じる選手もいる。ただ、新加入の選手は、まだ本当にうちのやり方に馴染めていないんだ。その点はまだまだこれからだと思う」

—昨日の試合、君はトップ下で先発して、中盤でポジションを変えながら自在にプレーしてたよね。しかも、君を経由すると、ボールが小気味良く回り、チームにいいリズムがもたらされる。改めて思うけど、FW出身なのに、君はパスの技術もすごく高いよね。

中村祐人「まぁ僕は長くFWをやっていて、その中でも、(パスを出す)相手が受けやすいパスを出そうっていう意識でやってきたからじゃないかな」

続く

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.03 3/5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.03

September, 2017

3 of 5

—ハーフタイム時に試合が雨で30分中断するって、珍しいケースだよね。いつもよりハーフタイムが長引いて、リズムや後半のコンディションに悪影響はなかったのかい?

中村祐人「全然問題なかったよ。むしろ長く休めてよかったね」

—後半始まって、64分に同点ゴールが決まるわけだけど、そのゴールが決まるまでの間は、これはいける!みたいな雰囲気はあったのかい?

中村祐人「57分で相手が一人退場してくれたから、早い段階で同点にしたおきたいな、という感じでプレーしてたね。そして、本当にいいタイミングで同点ゴールを奪うことができた」

—オンラインの生中継ではあったけど、試合を見る限り、同点に追いついてからのTaipo FCはもうイケイケな雰囲気に見えた。実際はどうだった?

中村祐人「そうだね。リズムがよかったし、DFラインも高く保てて、相手にチャンスらしいチャンスもほとんど与えてなかった。あとは、いつ、逆転ゴールを取り切れるか、ってところだけだったね」

—でも、逆転ゴールがなかなか生まれず、君は85分でピッチを退いた。そしてチームは君が下がったあと、立て続けに2点を奪った。君のファンたちは、きっと君がピッチにいるときに逆転ゴールを奪ってほしかったと思ってるよね。もちろん、チームの勝利は嬉しいんだけど。

中村祐人「そうかな(笑)。まぁこればかりは仕方ないけど」

—交代した時、いまのまま続ければ、十分逆転できるって思っていたかい?

中村祐人「まぁ交代のボード見たときは、なんでおれなの?とは思ったよ。ただ、セットプレーのことを考えたりとか、あとは単純に僕もエネルギーを消耗してたし…。まぁでも代わって入った選手が点取ってくれたし、嬉しかったよ」

続く

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.03 2/5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.03

September, 2017

2 of 5

—昨日は優勝候補のイースタン相手に3-1の快勝、本当におめでとう!昨日の試合を振り返ってくれるかい?

中村祐人「ありがとう。前半、少し相手をリスペクトしすぎて、プレスがはまらず、相手にスペースを与えてしまった。自分たちの攻撃も単調だったしね。でも、ハーフタイムが延びたおかげでうまく修正できたことと、後半早い段階で相手に退場者が出たことで、後半は攻守に渡っていいサッカーができたと思う」

※この試合は激しい雨の中で行なわれ、ハーフタイム時に30分中断された。

—前半29分に先制点を奪われたね。チームと君に焦りはなかった?

中村祐人「いや、僕個人としては結構重いゴールだったよ。というのも、前半、FWとDFの距離が開いて間延びしてしまって、プレスがはまらず、そんな中、ほとんど何もできずにゴールまで持っていかれてしまったからね。これはちょっと厳しくなったな、と思っていたよ」

—ちなみに、試合を通してすごい雨だったけど、前半の出来が良くなかったのは、それが影響した?

中村祐人「いや。雨は直接的には関係なかったよ。そりゃやりにくさはあったけどね。それより、うちのウイングバックがいつもより引きすぎてしまったところが大きな要因だったね」

—チームは1点ビハインドで前半を終えた。さっき、ハーフタイムに修正できたって言っていたけど、後半に向けてどんな話をしていたんだい?

中村「特にうちの右サイドだね。相手の左サイドにだいぶ仕事をされていたので、とにかくうちの右ウイングが相手の左サイドバックにもっとプレッシャーをかけていこう、と。そして、最終ラインもそれに合わせてしっかりスライドして対応していこうと、選手間でそういうコミュニケーションができていたんだ。実際には、雨で試合がそのまま中止になる可能性もあったんだけど、後半も引き続きあるなら、しっかり修正できるだろうな、とは思っていたね」

続く

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.03 1/5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.03

September, 2017

1 of 5

香港プレミアリーグ第二節。中村祐人がプレーするTaipo FCは優勝候補のイースタンと対戦し、3-1で快勝した。中村祐人が85分までプレーしたこの試合は、ONTV(東網電視)で生中継されたため、激しい雨の中で行われた試合を私も見ることができた。

開幕戦直後の中村祐人は今季のチームについて「一対一や局面でのレベルは去年とは違う」と語っていたが、本当にその通りだった。そして、その中心にいるのが中村祐人であることもしっかり見て取れた。とにかく、中村祐人がボールに絡むと「ポンポンと」「小気味良く」ボールが回り、チームにいいリズムが生まれる。まさに、開幕前に香港メディアが書いた通り、中村祐人はチームにリズムを作り出す「メトロノーム」なのである。

それでは、優勝候補のイースタンを相手に、見事に逆転勝利を収めた翌日に行った中村祐人の最新インタビューをお届けする。

続く

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.02 5of5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.02

September, 2017

5 of 5

ナショナルチームの話題になったから、ぜひ君に聞きたいことがある。香港代表について、君は以前、香港代表がさらにレベルアップするためには、香港サッカー全体とか、香港そのものが関わっていかなければならないと言っていたよね?

中村祐人「そうだね。そして、やっとそれが着手されはじめて、育成に資金が投入されはじめたんだ。そういうレベルの高い指導を受けている今の子供たちが主役になる時代はとても楽しみだよね」

—香港は面積が小さいし、人口も少ないよね。お隣の中国は面積も人口も巨大で、それだけ人口がいれば、すごい逸材が出てくるはずだ、みたいな一般論もある。香港みたいな面積が小さくて人口の少ないところの代表チームは不利だと思うかい?

中村祐人「それはまったく関係ないと思うよ。むしろ大事なのは、競争力だと思う。国の人口とサッカー人口は別のものだし、サッカー人口の中で、どれだけ競争があるかが重要なんじゃないかな」

—あの韓国ですら、今回のアジア最終予選では苦戦してる。アジアのサッカーレベルは底上げされているのかな?

中村祐人「されてると思うよ。タイを見ればとても顕著だよね。ひと昔前は、タイが最終予選まで上がってくるなんて思ってなかったし。ウズベキスタン復権してきてる。アジアのレベルは底上げされていると思うよ」

—どうもありがとう。次節のTaipo FCはイースタンとの対戦。楽しみにしているよ!

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.02 4of5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.02

September, 2017

4 of 5

—そういえば、開幕前に香港メディアの「Upower」で、「Taipo FCの中盤のメトロノーム、中村祐人」という記事があったね。チームのリズムを作り出す選手というニュアンスで「メトロノーム」と評されていたけど、本人はそう言われることについて、どう感じているんだい?

中村祐人「中盤でプレーするからには、香港プレミアリーグでNo.1のMFになりたいと思っているし、チームの中でも一番影響を与えれる選手でありたいとは思ってるよ」

—開幕戦が行われた8月下旬。まだまだ香港は暑かったんじゃない?

中村祐人「それが、開幕戦はわりと気温が上がらなくてね。8月にしては走りやすい環境ではあったよ」

—ところで、日本代表がオーストラリアを破ってロシアW杯出場を決めたね。君はどんな風に感じた?

中村祐人「サッカーって、自分たちのやりたいことを貫くのか、それとも相手のやりたいことを消しにいくのか、っていう駆け引きみたいなところがあるんだ。日本代表は相手のやりたいことを消しにいった印象だね。一方のオーストラリアは自分たちのやり方を貫いたほうだった。それでああいう結果になった。サッカーってやっぱり面白いなって感じた試合だったね」

続く

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.02 3of5

「FOOT×BRAIN」にも出演!中村祐人

Dialogue with Yuto Nakamura No.02

September, 2017

3 of 5

—シーズンが開幕して、君としては今季のチームに対しての手応えや感触はどうだい?

中村祐人「そうだね…。一対一だったり、局面局面での個人のレベルは、昨季よりは間違いなく上だね。ただ、チームとしてはまだ固まってないと感じる。そこはこれからの課題だね」

—開幕前のオフシーズンの時に、君は「開幕戦に100%に持っていくわけではない」と話していたね。だからまだ100%じゃないかもしれないけど、コンディションはどうなんだい?

中村祐人「悪くはないよ。球際とか、相手への寄せとか、試合勘の部分はまだまだ上がっていくけどね」

—昨季、Taipo FCはサプリング杯のタイトルを獲得したし、昇格一年目でしっかりプレミアリーグ残留も果たしたよね。今季のチーム目標は、どうなってる?

中村祐人「監督が掲げてるのはリーグ戦で3位以内なんだ。僕としては、新戦力、そして既存の戦力からして、チームとしてしっかり戦うことができれば、その目標は達成できると感じている。いかにチームとして早く仕上げるか、そして個々人がコンディションをあげていくか。そこだと思う」

—それには、やはり公式戦を重ねていく必要があるのかい?

中村祐人「そうだね。昨季もそうだったけど、試合を重ねるごとに、どうしていくべきかとか、個人がこうしたいとか、そういうのが出てきてチームとして結束していったからね」

—これまで君は、開幕前も開幕戦も、ストライカーとして準備して迎えてきたよね。それが、今季は始動のときから中盤としての起用ということで進んできた。これまでと、何か違いはあったかい?

中村祐人「メンタルの面では何も変わらないよ。まぁ試合における役割がこれまでとは違うから、トレーニングでもそこを意識することはあったけどね。開幕戦に関しては、ちょっと慎重になりすぎたかな、という反省はあるね。もっと前でボールを受けれるように変えていきたいと思っているよ」

続く