【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.06 November, 2017 2 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.06
November, 2017
2 of 5
—単刀直入にお聞きします。なぜ傑志戦に出場できなかったんでしょうか?
中村「実はよくわかっていません。もちろん、納得もしていません。それに、試合展開がリードしたまま終盤までいけば、出場チャンスはないかなと思いましたが、同点にされ、勝ち越されて、得点がほしい展開になったので、(自分の出場が)あるのかなとは思っていたのですが…。結局、出場機会は来ませんでした。まぁもう過ぎたことではありますが」
—監督からも説明はありませんでしたか?
中村「ありませんでした」
—中村選手から監督に聞いたりは?
中村「それもないですね」
—傑志戦までの4試合は2勝2分。しかも全部アウェーゲーム 。チームは好調でした。にもかかわらず、5 試合目で突然、中村選手はベンチ。「チームが好調のときはメンバーをいじらない」というのはサッカー界における定説でありセオリーです。そこからいけば、中村選手がスタメンであるべきでした。もちろん、その一方で「スタメンを決めるのは監督である」という厳然とした事実もあります。もしも傑志戦にTaipoが勝利していたら、監督の采配が当たったということになりますが、試合には敗れた。中村選手のファンやサポーターからすれば、納得できないまま、もやもやとした感情を抱き続けていることと思います。
中村「そうですね」
—もちろん、一番納得がいかなかったのは、中村選手本人であるとは思いますが。その辺は、もうすでに気持ちは切り替えられたんですかね?
中村「はい 。もう今は、全然、なんとも思っていませんよ」
—スタメンに自分の名前がなかったとき、どんな心境でしたか?
中村「当然、なんで?とは思いましたけどね。考えたのは、傑志戦の前節で、僕のミスから失点してるんで、まぁ仕方ない部分もあるかなと」
—あのミスが直接スタメン落ちにつながったんでしょうか?
中村「いや、恐らく理由はそこじゃないと思うんですけどね」
—試合を振り返っていただきたく思います。Taipoは先制するも、逆転を許して1-2で負けました。中村選手にとっては、今季初めて、チームを90分間ベンチから見守ることとなったのですが、外から見ていて、中村選手の目にこの試合はどんな風に映りましたか?
中村「みんなす ごい果敢に戦っていたし、ひるむことなく向かっていってたと思いますね。ただ、試合途中から、やっぱり(先制した)1点を守りたいという心理が出始めましたね。後半はもっと勇敢にプレーできていたらと表いました」
—試合運びによっては、勝てるチャンスもあった?
中村「全然あったと思いますね」
—そうですか。この試合、チームは先制点を奪っていますが、チームの意識としては、先制点を取りにいこうという感じだったんですか?
中村「いえ。この試合に関してはそうではなく、まずは前半、きっちり無失点で終えようという意識が強かったですね」
—以前のインタビューで、傑志戦のポイントのひとつにチームコンディションを挙げて いました。傑志戦の前は怪我人が 多く、代表ウィークもありました。チーム全体としてのコンディションはどうでしたか?
中村「怪我人は戻ってきたんですけど、試合の後半にやっぱり失速しちゃいましたよね」
—この試合で今季リーグ戦の初黒星を喫してしまいましたが、相手は強豪の傑志で、しかもアウェーゲームでした。チームの雰囲気としては、負けはしたけど、この方向性で間違っていない、そんな感じでしょうか?
中村「そうですね。そんな感じです」
続く