【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.06 November, 2017 1 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.06

November, 2017

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その日、海外のある街を歩いていると、マーヴィン・ゲイの「What’s going on」を女性歌手がカバーした曲が流れてきて、思わず耳を傾けた。 おなじみの「一体、どうなってるんだ?」(What’s going on?)のフレーズがリピートされるサビを聞きながら、私の心に去来したものは、突然の「ベンチ扱い」だった。

 

中村祐人がプレーするTaipo FCは今季、開幕から4戦負けなし、2勝2分という好成績を残してきた。その全試合に先発出場し、チームの公式サイトでも「全得点に絡み、中盤で指揮を執る」と絶賛されてきた中村祐人。満を持して迎えた傑志戦。ここで傑志を倒せば、第2節のイースタン戦での勝利も含めて、今季のTaipo FCの大躍進が確信できる。そして何より、中村祐人の言葉を借りれば「香港サッカーが盛り上がる」一戦だった。「自信だけはいつもある」と語って迎えた当日。もはや、誰もが中村祐人の先発を疑わず、私もスタメンを確認することなく試合前にいつものように応援メッセージを送信した。だが、念のためにスタメンを確認すると…。なんとそこに中村祐人の名前はなかった。そしてついに、出場することもなかったのであった。試合はTaipo FCが先制するも、同点、そして逆転を許し、1-2で惜敗した。

 

さらに、翌週に行われたシルバーシールド(カップ戦)の元朗戦。またしても中村祐人はベンチスタート。試合は2-2で延長戦に突入すると、最終スコア2-4でTaipo FCは敗れた。

 

リーグの傑志戦、シルバーシールドの元朗戦と、2試合連続して中村祐人はベンチスタート。それまで負けなしだったTaipo FCは、中村祐人をスタメンから外した2試合で今季の黒星を2つ作ってしまった。

 

スタメンは監督が決める。こんなにも当たり前なサッカー界の掟に対して、これほどまでに理不尽と憤りを覚えるのか…。納得できないという次元ではない。今すぐ香港に飛んでいき、「(中村祐人をスタメンからはずした)理由を説明しろ!理由を!」と叫びたい気持ちだった。それも、チームが勝ったのなら、気持ちを静めることができただろうが、既述の通り、2試合とも敗れているではないか。なおさら、「理由を説明しろ!理由を!」である。

 

そんな気持ちに、冒頭の曲が偶然にもマッチしたのであろう。まさに「一体、どうなってるんだ?」(What’s going on?)である。

 

今回のインタビューは、この2連敗の後に行われた。2試合連続のベンチスタートに、チームは公式戦2連敗。いったい、中村祐人は何を語るのであろうか。 少し風邪ぎみだっかのか鼻声だったが、それでもいつものように丁寧に質問に応えてくれた。

 

続く