文字通り「絶命」か…ウズベキスタンに敗退
中村祐人が15~16シーズンを振り返る。最新インタビュー
ロシアワールドカップ
アジア最終予選 グループA
ウズベキスタン(H)2-0中国
あるメディアがウズベキスタン戦を「絶命戦」と表現していた。この試合に負けたら、最終予選でほぼ絶命状態になる…つまり、望みがなくなるという意味だ。
現実的には上位2位に入るのは厳しいから、目指すのは3位のプレーオフ圏内。しかし、それすら厳しい戦いだ。そしてそこを目指すには、少なくともカタール、シリアには勝たなければならない。その上で、韓国、イラン、ウズベキスタンらと引き分け以上が必要だ。
だが、この10月の2連戦の初戦。ホームでまさかのシリアに0-1で敗れた。ということは、実力が上の3チームからも勝ち点3を取らなければ3位が遠のく。それを受けての今節だった。
ウズベキスタン戦での敗戦により、中国代表はグループA最下位に転落。4戦して勝ち点わずか1。大会プランとしては、前節のシリアにホームで勝ち点3を取って、勝ち点4で11月を迎えたかった。今、そのポジションにはシリアがおり、勝ち点4。3位の勝ち点7の韓国に次いでいる。これなら「3位圏内」もまだ現実的だ。
それだけに、やはりホームでのシリア戦を落としたのが痛かった。ウズベキスタン、韓国、イランにアウェーで負けるのは仕方がない。だが、ホームで勝ち点を稼ぐべき相手に負けたことで、図らずも今節のウズベキスタン戦が絶命戦になってしまったのだ。
ともあれ、まだ大会が終わったわけではない。仕切り直して、ここからはどの試合でも勝ち点3を狙って、当たって砕ける勢いで向かってほしい。
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。